ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ビタミンB12の働き

 「【主】よ。あなたのみわざはなんと大きいことでしょう。あなたの御計らいは、いとも深いのです」(詩92:5)。
 2013年2月8日のcreation.comサイト(http://creation.com/vitamin-b12)では、「ビタミンB12」という題で論文が載っていました。ジョン・マクエヴァン氏によるものです。
 ビタミンB12は私にとって非常に大切な問題です。なぜなら胃が無い為腸から吸収出来ず、筋肉注射に頼る他ないからです。

 このビタミンは栄養素として少量(大人で2〜3ミリグラム)でも生物に必要な有機化合物であり、化学式はC63H88O14N14PCoと示され、最後の箇所にコバルトという元素が書かれていて、コバルトの錯体(金属と非金属の原子が結合した構造を持つ化合物)となっています。従って別名をシアノコバラミンとも言います。生物は十分な量を合成出来ないので、食事から摂る事が必要です。
 専らバクテリアが合成しますが、食べ物では肉、卵、乳製品などに含まれています。大人でほぼ2〜5ミリグラム、その50パーセントを肝臓に蓄える事が出来ます。ビタミンB12は赤血球の合成に必須なので、もしそれが欠乏すると貧血になります。
 特にビタミンB12の研究で面白いのは、それが食べ物からどのようにして体内に取り込まれるのかという事です。それは哺乳動物では4つの連続的なたんぱく質に依っています。1.ハプトコリン(HC)、2.胃の内因子)(IF)、3.内因子受容体、4.トランスコバラミン(TC)です。
 ハプトコリンは唾液腺から分泌されます。最初食べ物から摂取したビタミンB12はタンパク質と結合していますが、それが胃に達すると、胃酸がたんぱく質を分解してしまう為、ビタミンB12が遊離します。それが胃の中でハプトコリンと結合し、胃から十二指腸へと移動します。するとハプトコリンが膵液によって消化され、ビタミンB12が再び遊離します。それは胃壁細胞によって作られる糖タンパク質である内因子と特異的に結び付きます。そして小腸末端の回腸に来ると、その粘膜に内因子受容体というたんぱく質が存在し、ビタミンB12−内因子結合体を吸収しやすくします。次に吸収された結合体は分解されて、ビタミンB12はトランスコバラミンに移動します。ビタミンB12はそれと結合して、血液中を運搬され、主に肝臓に貯蔵される事になります。
 ですから食べ物の中に含まれるビタミンB12の吸収には、ハプトコリン、内因子、内因子受容体、トランスコバラミンの4つが不可欠となります。
 そしてそれには唾液系、胃、すい臓、小腸の働きが必要です。ですからそうした器官の一つでも問題が生じると、ビタミンB12欠乏が起こり得ます。
 こうした一連の作用がランダムに成される可能性は、極めて小さくなります。
 単純化出来ないこのようなたんぱく質と器官との結合が、異なる段階で全て作動してビタミンB12を吸収するシステムは、生物進化に対する挑戦となります。
 ビタミンB12の吸収は創造主による設計の証拠となります!