ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

女性ジャーナリストだったヘレン・トーマスの気迫に満ちた生涯

 「このような望みを持っているので、私たちはきわめて大胆にふるまいます」(コリント第二3:12)。
 2013年9月310日の朝日新聞「政治断簡」という欄で、政治部次長の伊藤宏という人が、米国の女性ジャーナリストで、UPI通信政治部記者として取材を続け、今年7月ワシントンの自宅にて92歳で亡くなったヘレン・トーマスさんの事を報じていました。

写真左手前大統領の弁明に耳を傾けるヘレンさん。
 ヘレンさんは1920年生まれ、1942年デトロイトのウエイン州立大学を卒業しましたが、米国は戦争中ですぐジャーナリズムの世界に入れたわけではありませんでした。しかしまもなくUPI通信に入り、その一歩を踏み出しました。
 本格的な記者としての働きは、1961年ケネディ大統領就任の時、ホワイトハウスの記者会見場に入ってからです。
 以後ヘレンさんは歴代大統領を取材し続け、最後はオバマ大統領になりました。そして2010年引退しました。
 ワシントン勤務の伊藤氏は彼女が「指定席」から、「単刀直入で相手を刺すような、激しく容赦のない質問」をしてるのを目撃しています。
 ヘレンさんはジョンソン大統領のベトナム戦争ニクソン大統領のウオーターゲイト事件で、激しく大統領を非難して来たでしょうし、クリントン大統領の時も「あなたは何年ここにいるの?私は数十年もいるのよ」などと闘志を燃やしていました。
 一番激しかったのは、勿論イラク戦争を始めたブッシュ大統領の時で、ネットから質問を拾ってみますと、「質問したいと思います、大統領閣下。あなたが決断したイラク侵攻は数千人に及ぶアメリカ人とイラク人に死を招き、アメリカ人とイラク人に一生涯にわたる傷を負わせました。(侵攻にあたり)提示された全ての理由、少なくとも公にされたものについては、その全てが真実ではなかったと判明しています。私の質問は、あなたは一体なぜ戦争をしたかったのか、ということです。(中略)本当の理由は何なのですか。あなたは以前原油ではないと述べました。原油を探し求めることでも、イスラエルのためでも、他の何者でもないと。…では一体何なのです?」。ブッシュは弁明に追われましたが、背後にいる保守派の議員たちは激しく彼女を非難しました。しかし彼女はひるむ事なく、「私はアメリカ史上最悪の大統領を取材している」と周囲に漏らしていました。
 では彼女の引退決心の契機となった発言は何だったでしょうか?それは2010年のイスラエルに関するものでした。
 「ユダヤ人たちはパレスチナから出て行きなさい」「あの人たちは占領されている。あれは彼らの土地だ」、(イスラエルの)ユダヤ人たちは、「ポーランドでも、ドイツでも、アメリカでも、どこへでも帰ればいい」。
http://video.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=slv1-tospcc5&p=%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%96+%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%82%B9+%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%82%A8%E3%83%AB *「Helen Thomas tells Jews to go back to Germany」で、 Israel should "get the hell out of Palestine," and that the Jewish people should go home to "Poland, Germany ... and America and everywhere else."と言っているのが聴き取れるでしょうか。
 しかしこの発言は物議を醸し、後にヘレンさんは謝罪し引退する事になりました。そして2年後亡くなりました。
 私たちがヘレンさんから学ぶべき事は、気迫に満ちた真実追及の姿勢ではないでしょうか?日本の記者でそんな人が今いるでしょうか?記者クラブで横並びのなあなあまあまあの会見と質問では、私たちが知りたい事を引き出すのは難しいと思います。きっと上記伊藤宏さんだって忸怩たる思いでいるに違いありません。