ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

トモダチ作戦の米軍兵士らは今

 どんな咎でも、どんな罪でも、すべて人が犯した罪は、ひとりの証人によっては立証されない。ふたりの証人の証言、または三人の証人の証言によって、そのことは立証されなければならない」〔申命19:15)
 いわき市に「日々の新聞社」というのがあって(http://www.hibinoshinbun.com/)、月2回「日々の新聞」を出しています。教会に通う人から読み終わった後頂いて読んでいますが、なかなか面白いです。

 その中に連載ものとして「自主避難者の憂い」という欄がありますが、昨年12月15日の記事を読んでいて、あっと思った事があります。
 3・11原発事故以後米国では、トモダチ作戦と称して、福島第一原発周辺での様々な情報収集や、被災地支援活動を行なった事がよく知られています。
 その作戦で出動した原子力空母ロナルド・レーガン号には多数の米国海兵隊員がいましたが、そのうち何と既に9名が亡くなっていたのです。この数は多かったです。記事を書いた人はその情報をNNNドキュメントサイト(http://www.ntv.co.jp/document/backnumber/archive/post-66.html)から得たそうで、私も覗いてみました。放映内容を見る事は出来ませんでしたが、確かに「9人も死んでしまった」と兵士の一人がつぶやいていたようです。この日本テレビの放送を見た今野晴貴という人が、ネットで記事を書いていました(http://bunshun.jp/articles/-/4894)。
 空母は放射能の雲にまともに突入した為、兵士たち400人以上が被災しましたが、程なく「腫瘍により足を切断した者や、異常出血で子宮を摘出してしまった者、毛髪が抜け、下痢、頻尿、倦怠感などの健康障害で日常生活をまともに送ることもできなくなってしまった多くの被害者がいる」と今野さんは言っています。
 しかしなぜ彼らが米国を相手どって裁判を起さなかったのか?という疑問に対しては。「米政府は空母乗組員の放射線被曝を認めていない上、軍関係者は従軍中の事柄について政府を訴えることはできない制度になっている」と解説しています。ゆえに彼らは日本の東電相手に訴訟を起しました。
 その審理がどうなるか注目していたのですが、今年1月12日の朝日新聞は目立たぬ形で、その被ばくによる訴訟の請求が棄却された事を報じました。情報源は東京電力ホールディングスです。
 その理由は「訴えた内容を審理する管轄や権限が無い為」とあり、門前払いのようなものです。私はこれを見て本当にがっかりしました。しかし別の内容で新しい訴訟は起こせるといった含みがあったそうで、当然被災兵士たちはその道を探り、再度訴訟を起すでしょう。治療費に充てるための基金は、日本円にして約5580億円ですから、東電としても安閑としてはいられないはずです。
 是非訴えが採択され、原発事故と放射能被ばくの明確な因果関係が明らかになる事を切に望みます。