ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

南相馬市原町区のメガソーラー発電所

「それから、私は、天からのもう一つの声がこう言うのを聞いた。『わが民よ。この女から離れなさい。その罪にあずからないため、また、その災害を受けないためです』」(黙示18:4)

 2018年12月27日、2日の旅を終え帰宅途上で、南相馬市津波被災地を見て来た。既に風力発電の事は触れたが、それと並行してメガソーラーの発電施設が、道路の右手にあるのを発見した。下の写真は奥のほうが原町の中心部なので、間違いないと思う。

f:id:hatehei666:20181228070813j:plain

 なぜその事を書いて見る気になったかと言うと、a0153さんの記事を見たからである。

https://a0153.hatenablog.com/entry/2019/01/17/212942

 相馬市玉野で福島最大級のメガソーラー発電所建設計画がある。それを実現させようとしている会社は、合同会社相馬伊達太陽光発電所 である。調べて見ると、資本金100万円、上場していない会社だ。連絡先は確かに東京都千代田区九段…となっている。何だかおかしい。a0153さんが疑問を抱いているのはその点だ。なぜ相馬市ではないのか?それこそ災害便乗型資本主義ではないのかと。私はそれに賛同する。

 それに対して、私が見て来た南相馬市太陽光発電の事業主体はどうかという事を調べて見ると、ソーラーパワー南相馬・原町株式会社となっている。しかしその会社の出資者は住友商事株式会社(東京都千代田区8割)、住友商事東北株式会社(宮城県仙台市2割)である。つまり住友商事グループが100パーセント出資でこの事業を推進して来た。このグループは既に昨年3月南相馬市鹿島区で、福島最大の太陽光発電所を運営している。

 上の写真にある原町区の土地そのものは、南相馬市が取得している。鹿島区の発電所を合わせると計92.2メガワットとなり、南相馬市の世帯数を超える約3万世帯の使用電力に相当する。1月24日の福島民報にそうあった。既に目標電力の5割を超えたと予想されているそうだ。

 南相馬市原発事故で20キロ圏、30キロ圏と線引きされた為、補償金などを巡り、地域の絆がずたずたにされた。私が最近のブログで訪問した鹿島区の友人は仲裁に入り、避難した全ての地域を駆けずり回っていたので、無理がたたって一時鬱的状態になったほどだった。松戸に避難した原町区の住民もそう証言している。今も憎しみが続いている。

 だから南相馬市はそれに懲りて3年前に「脱原発都市宣言」を出し、原子力エネルギーに依存しない町作りを進めて来た。なので風力や太陽光発電などを促進・支援して来た事情は良く分かる。a0153さんの相馬市とは少し事情が違う。

 しかし私も勉強して分かったのだが、地域に根ざした事業とはいえ、大手の住友商事グループが絡んでいる為に、利益の多くがそちらにも回るのは間違いない。それは福島の津波被害で、市が自力で利用出来なくなった土地にかこつけた、災害便乗型資本主義の典型的な例だ。その後数十年も経過したら、南相馬市は一体どうなるのだろうか?冒頭の黙示録の個所が気になる。