ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

高レベル放射性廃棄物の地層処分は安全か

「義は平和をつくり出し、義はとこしえの平穏と信頼をもたらす。わたしの民は、平和な住まい、安全な家、安らかないこいの場に住む」(イザヤ32:17-18)

 原子力発電環境整備機構の伊藤真一氏は言った。高レベルの放射性廃棄物の処分に関して、「地下三百メートルよりも深い岩盤に埋設する『地層処分』の安全性を伝えている」と。

 ウランの核分裂反応の発見が1938年頃、それが原子力爆弾という形で軍事目的に使用され、戦後その平和利用という事で、原子力発電所が初めて作られたのは1950年頃、まだ100年も経っていない。

 実験で再現出来るものではないので、半減期およそ46億年と言われるウラン-238の事も含め、誰もその事実を確かめられない。そうした机上だけの理論による非科学的計算で、地層処分が安全だとどうして言えるのか。伊藤氏は国民の理解が深まっていないので、これからも全国で説明会を続けるそうだ。

 一方理解する人もいたというのでは、開いた口がふさがらない。でもそれは科学ではなく「信仰」の問題だから、伊藤教信者が出てもおかしくはない。聖書の時代、祭司長・長老たちといった、権威ある人々に盲従した群衆がいた。彼らは強盗よりも、イエス・キリストを十字架にかける事をそそのかされ応じた。

 日本列島に住む私たち庶民が、見て分かる現象と言えば、地震や火山活動等である。それを理論化してみせたのが地球物理学者らで、その現象に関わる仮説を、プレートテクトニクス理論と言う。ネットの知恵蔵によると「地球表層部で起こる地震、火山噴火、造山運動など、地学現象の原因やメカニズムを、地球表面を覆うプレートの水平運動で説明する考え…」と定義されている。

 私たちに馴染みの深いGPS(=全地球測位システム)を手掛けるのは米国防総省で、打ち上げた複数の人工衛星の電波を利用して、現在位置を正確に割り出すシステムである。車を利用している人は、カーナビが限りなく現実に近い事を知っている。それが地震、火山活動に適用され、地殻変動の観測にも使われている。それもプレートテクトニクス仮説の真実性を裏付けている。もう仮説の域を抜けて事実とみなされている。

 ジョン・バウムガードナーという地質学者がいる。彼は2011年3月11日の東日本大震災におけるプレートの動きを分析した(https://creation.com/plate-tectonics-today)。下図はGPSに基づく分析で、私訳と一部作図

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  この図は451の離れたGPS局で記録された変化で、東北地震(M9)に対応する本州の陸地表面の移動を示す。これだけ広範囲に動いている。

 1991~1996年におけるマグニチュード4・5以上の世界地震分布図を見ると、下図中央左の日本列島は密集しているのが分かる。

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 それだけ日本では地殻変動が激しい。そんな日本で地下300メートルより深い岩盤に、高レベル放射能廃棄物を埋設するから安全と言うのは無謀ではないか?岩盤は動くし、3・11のちょうど1ヶ月後、いわき市で起きたM7の地震は、震源の深さ6,000メートル、珍しい正断層面が露出したのである。想像をたくましくすれば、500メートルであろうと、そこに埋設された放射性廃棄物は、亀裂を辿って上昇し、地上の広範囲を汚す事が在り得ると思う。

 とにかくバウムガードナー氏は「プレートが現在も動いているという事実を、GPSは証明している」と、きっぱり述べている。 

 さばきは神に委ねるが、伊藤教祖の安全誘導は断固断るべきだ。2月27日の新聞記事を見ても、福島県沖で今後30年以内に、M7級地震の起こる確率は「50パーセント」と引き上げている。この意義は絶対無視出来ない。福島第一原発廃炉作業は、30年を超えて続く。使用済み核燃料の取り出し中に、地震が生じてそれが落下しただけでも、相当な惨事となる事が予想される。