ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

鮫川、蛭田川は氾濫しなくても肝を冷やした

「そのとき大水は私たちを押し流し濁流は私たちを越えて行ったであろう」(詩124:4)

19年10月12日夜遅くいわき市を通過した台風19号は、激しく長時間続いた降雨で、河川が大小問わず増水し、スマホには避難を呼びかける通知が何度も届いた。翌日が礼拝日なので、早く寝ようと思ったが、あそこも危ない、ここも危ないの連続で、13日の午前1時頃までは、それに聴き入っていた。

いわきは南北に広く、国道6号を勿来から北上すると、海に注ぐ河川が道を横切るように、たくさん出て来る。

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私の家は河川から見れば高台で、水害の危険は無い。しかし歩いて6分位の所を蛭田川(=びんだがわ)が流れている。そこで12日晩避難勧告が出た。氾濫する水位に達したからだ。最短で行ける勿来町窪田から下って海に至るまでの全域である。もし堤防が決壊し、蛭田川の沖積地が全て水浸しになれば、食料の買い物では一番頻繁に行くマルト窪田店まで当分行けなくなる。勿来病院も、郵便局本局もしばらく利用出来ないだろう。

それもあるが、最近この川沿いに新しい家が結構建った(写真左に見える)。それらも溢水で床下浸水にはなっただろう。風雨激しい夜中の事である。真っ暗な中を避難した人々は、それこそ血も凍る思いをしていたに違いない。

写真は26日撮影だから、いつもより少し水位がある程度だった。河川系の長さとか森林などの環境で、水位は左右されるのだろう。蛭田川源流は勿来町酒井から河口までの長さの2倍程度のところにある。

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しかし鮫川の場合は違った。写真は翌13日撮影。手前は中洲のようになっている。左隅にいつも通う図書館などがあり、堤防はその手前にある。河川敷公園もあるが、この中洲も公園も全て一時水没した。普段は川は右半分だけ流れている。

だからここの堤防が決壊すれば、図書館のある植田町中心部付近は、全て床上浸水にはなったのではないか。下の写真は川上の方へ向かって、21日に撮影した。左に見える煙はクレハの勿来工場からのもの。そこも低地だが、もし越水が激しければ、蛭田川の影響のほうが大きかったと思う。とにかく土手と土手の間は広大である。この写真では左手にある堤防は見えない。12日の濁流はそれほどすさまじかった。

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鮫川の源流は勿来よりずっと西の東白川郡鮫川村にある。山また山の間をぬって流れ、勿来町の隣の錦町で海に注ぐ。いつ通っても悠然と流れている。

今回の台風19号は、様々な教訓を残して過ぎ去った。