ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

Jヴィレッジの聖火ランナーは安全なのか

賢い人はわざわいを見て身を隠し、浅はかな者は入って行って痛い目にあう」(箴言27:12)

東京五輪は復興五輪の名のもとで、来年3月26日聖火リレー福島県楢葉町広野町に跨るJヴィレッジからスタートする。その日のうちに南下していわきに至り、向きを変えて川内村から富岡、大熊、葛尾、浪江を経て、南相馬にまで至る。このルートを見ると、楢葉・広野が全避難指示解除である他は、全て帰還困難区域を今も含んでいる。このルートからすっぽり抜けているのが、現在全域が帰還困難である双葉町だ。

しかし東京五輪組織委員会は、来年3月上旬に町の一部(浜野、両竹)が解除されるのを受けて、何とこの双葉町もルートに含めて良いとしている。アーカイブ施設の建設も進められている中野地区では、12月19日道路舗装材を製造する会社が、解除に先立ち稼働を始めた。ちなみに東京では来年7月24日に競技が始まる。

常磐線は帰還困難区域にある富岡町夜の森駅、大野駅、双葉駅の除染を終了、駅舎を整備し、周辺の除染を懸命に行なっている。そして来年3月14日、9年ぶりの全線開通を目指す。既に試運転が始まっている。

これらの動きを見ると、来年7月より4か月早い3月、聖火リレーの時までに、福島はここまで復興したという事を、国などは目に見える形で誇示したいのだろう。

しかしそれで本当に安全なのか?

今一度現在の基準を見ると、帰還困難区域(=年間積算放射線量50ミリシーベルトを超える)、居住制限区域(=年間20~50ミリシーベルト)、避難指示解除準備区域(=年間20ミリシーベルト以下=毎時3・8μシーベルト以下)となっているが、当初の基準は年間1ミリシーベルト=毎時0.23μシーベルト以下だった。

それで聖火リレーの出発点Jヴィレッジの最近の情報から考える。その地域を地道に測定して来たグリーンピースジャパンが、12月6日に発表した駐車場付近の線量は、地表面最大毎時71μシーベルトだった。政府が設定した毎時3・8μシーベルトの15倍を超える。2011年以前と比較すると、1700倍だそうだ。勿論グリーンピースは海外にも伝えた。その反響たるや、日本の報道の比ではない。j-village radiation overseas broadcastで検索して欲しい。CNN、ガーディアン、アルジャジーラ、ABC、ロイター通信等々、各国の大手マスコミは一斉に報じている。さらに追い打ちをかけたのが、12月13日の朝日報道で、地表面毎時10・5μシーベルトを計測したそうだ。慌てた政府は東電に命じて、除染作業を行わせた。結果は前者で毎時0・44μシーベルト、後者で毎時0・28μシーベルトとなったそうだ。

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これをどう見るかだが、私の視察ではこのサッカー練習場周辺は結構深い森となっている。ここに降り積もった放射能は、風雨と共にここまで飛んで来て、或いは移動して来て、上記のようなホットスポットを何か所も作っているのではないかと推測する。素人だから迂闊にモノは言えないが。楢葉町だと原発から20キロ圏内。2015年に避難指示が解除されたが、県道35号でいわきに向かう途中、常磐自動車道の西側には広大な山地が連なっているのを見た。そして富岡町川内村と接している。人がほとんど住んでいないし、除染など不可能。元々残っていたホットスポットなのか、新たなものなのか分からない。危険だけど、目に見えないというのが、本当に厄介である。

若い聖火ランナーは、聖書にもある通り、この事実を見て、身を隠すほうが賢明だと思う。ここに入って行く浅はかな者は、将来痛い目に遭う可能性が高い。