ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

新型コロナウイルスと五輪

「大きな地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい光景や天からの大きなしるしが現れます」(ルカ21:11)

聖書では疫病をどう見ているのか?

旧約聖書では「わたしは、エジプトにしたように、疫病をあなたがたに送った。剣であなたがたの若者を殺し、あなたがたの馬を奪い去った。あなたがたの陣営に悪臭を上らせ、あなたがたの鼻をつくようにした。それでも、あなたがたはわたしのもとに帰って来なかった。──【主】のことば──」(アモス4:10)とあるように、罪を犯し神に背き、悔い改めなかった者たちへの罰として、神は疫病を送られた。特に心を硬くしたエジプト王ファラオや、高慢になり独裁者となったダビデ王に疫病は下った。後者の場合「民のうち7万人が死んだ」とある(Ⅱサムエル24:15)。

新約聖書では冒頭にあるように、終末が近づいたしるしとして、地震や疫病が起こる事を預言している。しかし検索しても疫病の個所は極端に少ない。

私は旧・新約のどちらも、この時期の日本に適用出来ると考えている。心を硬くし高慢になって民主体制を壊し、民の声には「聞く耳を」持たなくなった国の長の大きな罪。そして東日本大震災の時の地震、他の地域での多くの地震の勃発。「疫病」は大いにあり得るのだ。

中国の武漢を発生源とする新型コロナウイルスは猛威を振るっている。

一方横浜港に停泊中のクルーズ船ダイアモンド・プリンセスに関しては、感染者が続々と増え、船そのものが第二の発生源となっている。乗員は監獄に似たクルーズ船に閉じ込められたから、強い感染力を持つこのウイルスに罹患するのは当たり前だ。

世界保健機関(WHO)は、国際保健規則を念頭にこの事態への懸念を表明した。その規則の中に「参加諸国は旅行者をその尊厳、人権及び基本的自由を尊重して扱」うという事が含まれている。人間の尊厳や基本的人権が、日本では希薄であり、他の国々からの批判を受けている。

そうした中、クルーズ船とは別のルートから国内感染者が見つかり、もはや船内での封じ込めが不可能だと見た政府は、検査や治療が出来る医療機関を拡充する方針に転じた。重い腰を上げた15日の時点では、報道機関によると感染者は11都道府県にまで広まり、人数は40人に達したという。迅速な検査体制が出来ていなかったが、その理由は、国立感染症研究所など、基礎研究の部門での予算が大幅に削減され、魅力を感じない研究者たちが、先端部門のほうに移り、大幅な人員不足となっている事が指摘されている。国は明らかに自分の首を絞めている。

今や日本への信頼は失墜し、関係各国は乗船している市民を心配し、独自に避難させる措置を続々とり始めた。

この新型コロナウイルス、過去に強力な伝染病で死者を多く出した米国では、研究は活発であり、CNNニュースで、アメリカ疾病管理予防センターのロバート・レッドフィールド博士は「このウイルスはおそらく今の季節、そして今年を超えて、私たちと共存するだろう」と予測した。

既に香港のラグビー大会は延期、シンガポールのパラ競泳の国際大会が中止、日本について言えば、予定していた東京マラソンの一般参加者は排除、三浦国際市民マラソン中止等々、スポーツ大会の中止や自粛が相次いでいる。天皇誕生日一般参賀も中止となった。

一方新型ウイルスとの関連で、2月13日五輪組織委の森会長は、「中止や延期を検討していないことをはっきりと申し上げる」と、いち早く発言している。あくまで五輪を強行するつもりでいる。しかし政府内部では、国内の感染死者の事を考え、五輪中止という最悪の想定もし始めている。

不思議にも政府のトップが先頭に立って、拡大の阻止を声高に叫ぶようになってから、五輪中止の声が聞こえなくなってきた。マスコミも五輪への波及問題を避けているように見える。

個人の尊厳・人権に関わる問題の軽視を既に述べたが、それなら世界から選手が集まる夏の五輪、またこの3月に福島から開催される予定の聖火リレーはどうなのか。

強引な除染で毎時3・8μシーベルト以下にして、JR常磐線の夜の森、大野、双葉駅をオープンさせ、並行して帰還困難区域の一部を解除し、あたかも全域が復興したかのように見せかけ、そこで若い聖火ランナーを走らせるのは、人間のいのちの軽視ではないか?神のかたちに造られた人間を冒涜している。

3・8µS/hは安全上全く問題はない、しかも福島では短時間だから被ばくは生じない、と言い切れるのか。今はそうした言論は、見事に「制御」されている。

既に取り上げた事があるが、「メドラインプラス‐あなたの為の信頼出来る健康情報」(https://medlineplus.gov/radiationexposure.html)は、米国国立医学図書館の提供する無料のウエブサイトである。そこに放射線被ばくの事も挙げられている。「例えば放射線緊急管理域から、短期間でもたくさんの放射線を浴びると、皮膚の火傷を引き起こす可能性があります。それはまた『急性放射線症候群』(ARS又は急性放射線症)をもたらすかもしれません。急性放射線症候群の症状には、頭痛や下痢も含まれます。それは大抵数時間以内に始まります。それらの症候はまもなく姿を消し、被ばく者は束の間、一見健康に見えるようになります。しかしその後、彼らは再び具合が悪くなります。どれ位でそうなるか、どの症状を持つか、どれ程悪くなるかは、受けた放射線量に因ります。場合によっては急性放射線症候群は、その後数日又は数週間で死をもたらします」(ハテヘイ6の粗訳)。

グリーンピースジャパンがJヴィレッジで見つけたホットスポットのうち、「最大で地表面接触で毎時71マイクロシーベルト、高さ1メートルで1.7マイクロシーベルトにのぼる放射線量」は、上記に当てはまると思う。東電の除染で低くなったが、それでも一応の目安0.23μS/hの2倍はあった。その後私自身も線量計を持って、10か所程調べたが、国道6号からJヴィレッジの全天候型練習場に至るまでに、0.72、0.56、0.52、0.46、0.28、0.24µS/hの個所が点在した。聖火ランナーで若ければ若いほど、急性放射線症候群にかかる事はあり得ると思う。

そういうわけで、軽率には言えないが、原発隠しの為ごり押ししようとする五輪に対して、神は新型コロナウイルスを送り、警鐘を鳴らされたのではないか?良心の痛みを覚え、人権を尊重するなら、聖火リレー東京五輪も中止すべきである。