ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

世界最大級の水素製造工場

「はじめに神が天と地を創造された。地は茫漠として何もなく、闇が大水の面の上にあり、神の霊がその水の面を動いていた」(創世1:1-2)。

ペテロ第二3:10に「ストイケイア」というギリシャ語が出て来る。古代ギリシャの数学者ユークリッドの代表的な著作の題で、「原論」と訳されている。それはまた聖書においては「元素」とも訳される言葉である。諸元素の創造者である神は、はじめに水素と酸素を用いて化学反応を起こさせ、水を生成させられた。

携帯でスマートニュースの広告などを見ると、新車の宣伝がいろいろ載っている。その中の一つが「水素で発電して走る新型MIRAI」である。2014年に初めて発売され、昨年末にその第二世代のMIRAIが出た為、盛んに「喧伝」されるようになった。

しかしこのMIRAIはネットによると、700万円以上と高額である。普通のサラリーマンが簡単に買えるものではない。僕はそれがネックになって、さっぱり売れないのだろうと思っていた。

しかし主な原因は、その燃料を補填するステーションがほとんど普及していないという事にあるそうだ。ガソリンと同じ感覚で、僅か3分で補填出来、650キロも走るという利点があるのに。

実はこの水素燃料電池車は、東京五輪で活用する事が決まっていた。普通自動車だけでなく、バスも数百台作り、新国立競技場とか選手村の間を縦横に走らせ、その存在を誇示する。また地方にあっては水素を聖火リレーのトーチの燃料としても活用する事になっていた。その前提となる世界最大級の水素製造施設が、昨年福島県浪江町に出来た。

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急峻な海辺の崖上にある雑木林を切り開いて造られた。視察の為車で通った頃は、大規模な工事中で柵もあり、こんな広大な施設になるとは思いもしなかった。とにかく浪江の自然が壊され、イノベーションコースト構想のもとで造られた。開所式には安倍元総理も出席していた。

しかしコロナ禍の中で、それどころではなくなった。五輪開催さえ危ぶまれている。今はそのオリンピック精神を形骸化させ、人のいのちを軽視し、ただ商業的利益の為に、恥を全世界に曝している守旧派だけが暗躍している。

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この施設、五輪が中止になると出番が無くなる。鳴りを潜めて動向を伺っている。

その後北上して南相馬市にある植樹祭跡地も見たが、そこは管理もされていないようで、荒れ果てていた。何という好対照。2018年当時の天皇皇后も出席しての最大なイベントだったが。

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