ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

人間の最初の衣服はいつからか

 2011年1月7日のフィズオルグ(英文サイト)では、「シラミのDNAにより人間は17万年前に初めて衣服を着るようになった、という事を示す研究結果が示された」といった題の論文要約が載りました。元はhttp://mbe.oxfordjournals.org/content/28/1/29.full.pdf+html?sid=c1f6660b-4e56-4518-8854-79797c0dec2cのPDFファイルにあります。
 この論文を発表したのは、フロリダ大学自然史博物館の研究者デイヴィッド・リードです。彼は5年間にわたりDNA塩基配列を調べて、人間のアタマジラミが初めて遺伝子的にコロモジラミから初めて分岐し始めた時期を計算しました。
 ネットの他の箇所を調べますと、シラミは寄生する動物の種類が厳密に決まっているそうです。それで進化論者たちはある動物の系統が別のものと分岐した場合、シラミもそれに寄り添い進化して来たという仮説を立てています。
 故に人間にはヒトジラミが存在し、それと同じ仲間としてアタマジラミとコロモジラミがいるそうです。それらは人間が衣服を着るまでは生じませんから、コロモジラミのDNA塩基配列の解析から、およそ8万3千年前から17万年前にかけて現代人は衣服を着るようになったのではないかと推定されました。
 また研究によれば、人間が衣服を着るようになったのは、体毛を失った後になりますが、体毛喪失はやはり遺伝的な解析からおよそ百万年前という結果が出ました。
 すると人間は100万年ー8〜17万年の期間、体毛はなく、衣服もない生活を送っていたという事になりそうです。それは彼らがアフリカにいた時で、その後現代人は出アフリカを衣服を着て遂行した事になるそうです。また衣服は来るべき氷河時代への備えともなりました。
 「現代人」が始めて衣服を着るようになった時期のデータとしては、2003年ドイツのマックス・プランク研究所の人によるもので、107.000年前と推定されていましたが、今回の新データによると、最古で170,000年前に遡るとしています。
 このあたりフィズオルグサイトでは、あまり要領よく纏まっていないので、元のPDFファイルのあるサイトから全文載っていたので参照しました。
 それはとにかく、上記年代は分子時計を用いた推定値で、聖書の立場とは全く異なります。
 聖書によれば紀元前6千年頃、人間創造から堕落に至った時期、罪を犯したアダムとエバの浅慮によるいちじくの葉の衣(?)に代わり、神が動物(おそらく羊)をほふって、その皮衣を着せてあげたのが最初です。
 「神である主は、アダムとその妻のために、皮の衣を作り、彼らに着せてくださった」(創世3:21)。
 その時動物の血が流されたわけですが、それにより二人の罪が覆われた(贖われた)ので、それは救い主イエス・キリストの十字架上での贖いのみわざを予示しているものとして、「原始福音」と呼ばれています。