ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

漁に出られない人々

5月25日の朝日夕刊に「漁出られぬ漁師」という題のコラムがありました。 漁師たちは福島県いわき市久之浜(ひさのはま)漁港を拠点とする人々です。そこは原発事故で影響のある30キロ圏内に位置しているそうです。勿論沿岸は津波で壊滅状態。出漁してい…

田中優子著『江戸っ子はなぜ宵越しの銭を持たないのか?』を読んで

図書館で上記の本を借りて読みました。私は東京上野で生まれた父の子であり、父はそこで3代以上にわたり住んでいたという事ですから、一応「江戸っ子」とは言えます。しかしそれは妹などに継承され、私はどちらかというと、静岡沼津生まれの母に似てしまい…

堀江邦夫著『原発労働記』を読んで

今東関東大震災関係、特に原発関係の本が書店に出回っていますし、絶版になっていた本も復刊されたりして、大変良い傾向だと思っています。 特に上記の本は27年ぶりの復刊とあってよく売れているようです。私は図書館で借りて読みました。美浜・福島第一、…

福島第一原発3号機の冷却配管は津波ではなく、地震で既に破損していた

5月25日の朝日新聞は、一面で「冷却配管地震で破損か」という題でその顛末を詳しく報じています。 東電はこれまで「想定を大幅に超える大きさの津波」が、炉心を冷やす為の冷却配管を破損し、非常用発電機も壊した為に、炉心溶融(いわゆるメルトダウン)…

奥村土牛の絵画「醍醐」を鑑賞する

5月18日の朝日新聞夕刊は「醍醐」と名付けられた奥村土牛(とぎゅう)の絵画をカラーで載せていました。山種美術館所蔵のものです。 奥村は1889年生まれ、1990年に死亡された方ですから、101歳と長生きでした。私は知りませんでしたが、ウイキ…

国際通貨基金専務理事ストロスカーン容疑者のたった一つの汚点

国際通貨基金(IMF)専務理事のドミニク・ストロスカーン容疑者が、5月14日宿泊していたニューヨークのホテルで女性従業員を襲い、強姦寸前まで行って逮捕されました。 ストロスカーン容疑者は1949年生まれ、私より若いフランスの経済学者、法律家…

東日本大震災後なぜ結婚相談が急増したのか

5月15日の朝日新聞は、「震災後結婚相談が急増」という題で、その理由を追及していました。 それまでは様々な理由で結婚をしない人々が増えていました。20〜40歳代での各層別での統計をネットで見ても、6年前という古い資料ではありますが、確かに「…

オサマ・ビン・ラディンの罪状を赦すべきか

5月21日のタイム誌電子版(英語)は、「イエスだったらどうされただろうか。フロリダの教会は日曜日オサマ・ビン・ラディンの為に祈る」という題で、アミー・サリバン氏が寄稿しています。 オサマ・ビン・ラディン容疑者は、いわゆる9・11事件を企画遂…

iPS細胞と免疫拒否反応の問題

2011年5月13日のネイチャー・ニュース(英語)では、「初期化した細胞がマウスの免疫反応を引き起こす」という題で論文が載せられ、サイエンスナウとかニューヨークタイムズ電子版などで紹介され、その衝撃的なニュースは朝日新聞5月14日号でも「…

ビン・ラディンは本当に死んだのか

5月5日のワシントン・タイムズ電子版には、「証拠写真もないのに、ビン・ラディンは本当に死んだのか」という題の記事がありました。 2011年5月1日パキスタンのアボッダバードに潜伏中の9・11事件首謀者オサマ・ビン・ラディンが、米軍特殊部隊の…

シェールガス採取地域付近の井戸汚染

シェールとは頁岩の事です。「泥土が水底に積み重なって固まったもので、板状にうすくはがれやすい泥岩」と辞書にあります。バージェス頁岩として有名な如く、しばしば貴重な化石を包含しています。けれども私たちになじみあるのは、考古学上の遺物です。そ…

米国では患者は消費者なのか

4月23日のニューヨークタイムズ電子版(英文)は、ノーベル経済学賞受賞者であるプリンストン大学教授ポール・クルーグマン氏の「患者は消費者ではない」という論文を載せていました。氏はNYTの常連の寄稿者です。新自由主義経済学に対抗して、斬新な…

中国で発掘された「諸城の暴君」と呼ばれる巨大恐竜とその埋没年代

4月9日の米国創造研究所(ICR)サイト(英文)では、「中国の恐竜はノアの洪水で化石になった」という題で、ブライアン・トーマス氏の論文が掲げられていました。 元の論文はアイルランドにあるダブリン大学のデビッド・ホーン教授らが「白亜紀研究」誌…

クリスチャン・ディオールのジョン・ガリアーノはなぜ解雇されたか

私のような貧乏人には、クリスチャン・ディオールなどといった高級ファッションを売り物にする企業の事など関心がありませんし、1996年その企業の主任デザイナーとして採用されたジョン・ガリアーノなどという人物も全く知りませんでした。 しかし朝日の…

一億総うつの時代ーその背景

片田珠美神戸親和女子大学教授が『一億総うつ社会』という本を書いているので、図書館で借りて読みました。 病院の精神科を訪れる従来型のうつ病の人々は昔から居て、その数もそれほど多くはなかったと思われます。ところが題名にあるように一億総うつ病の時…

認知症ケア

サイエンスデイリサイト(英文)やフィズオルグサイト(英文)を見ますと、毎日更新されていると言ってもよい程で、科学の各分野についての多彩な研究内容が紹介されています。生物や医学の分野では特にアルツハイマー病の最新の研究成果がよく載っています…

子どもの臓器移植手術の問題点

東日本大震災の記事が新聞の大半を占めていた2011年4月初旬(12日)、死亡した15歳未満の少年の親が臓器提供を申し出て、国内としては初めての臓器移植手術が行なわれました。移植患者は阪大病院などで心臓、腎臓、膵臓、肝臓の提供を受け、それぞ…

悪者は借りるが返さず、正しい者は情け深くて人に施す

今度の東日本大震災は想像を絶するほどの被害をもたらしました。そのうち地震とそれに伴った津波は「天災」として諦めがつくでしょうし、かつてないほどの長期にわたるでしょうが、復興は持続的支援があれば可能でしょう。 しかし東京電力の福島原発破損によ…

聖書にある紫布の商人と貝ムラサキという染料についての新知見

以前このブログで聖書にある「紫布の商人」の事に触れた事があります。 今度読んだ斉藤勝裕氏の『知っておきたい有機化合物の働き』では、貝ムラサキという染料について、さらに詳しい解説が載っていました。それを紹介したいと思います。 貝ムラサキは巻貝…

失敗からの回復

「失敗学」で有名な畑村洋太郎先生の『回復力 失敗からの復活』を読みました。畑村先生ご自身も失敗と挫折、うつなどを経験された事がありますので、内容は説得力があります。 しかし全体を通して見ますと、この本は今問題になっている東電責任者たちをも利…

内閣官房参与の小佐古敏荘東大大学院教授が政府の原発対応を批判し辞任した出来事

2011年4月30日、政府の原発事故対応で内閣官房参与に指名されていた小佐古敏荘東大大学院教授がその役を辞任しました。 その原因となったのは小学校などの校庭利用で、文部科学省が採用した年間20ミリシーベルト以下という屋外活動制限基準でした(…

英国欽定訳聖書から400年

1611年の英国はジェームズ王(1世、在位1603〜1625年)の時代でした。 英国の教会はずっとローマ・カトリックの信仰を継承して来ましたが、世界史の教科書にもある通り、国王ヘンリー8世が自分の離婚を認めないローマ教皇と対立し、いわゆる宗…

写真の現像

私は昔から写真が趣味で一時は現像液なども備えて自分で現像した事もあります。 ところが時代が変わり、現今はアナログのカメラもほとんどなくなり、デジタルのものが主流です。従って現像キットなどの一式が売れるような事も、ほとんどなくなったのではない…

なぜ比較的裕福な国や米国の州で自殺が多いのか

4月26日のタイム誌電子版(英語)では、「なぜ最も幸せな州が最も高い自殺率になるのか」といった題で論文が寄稿されていました。 私たちはスカンジナビアの国々、例えばフィンランドとかデンマークが、所得税は日本とは比較にならないほど高いけれども、…

垣添忠生著『妻を看取る日』を読みながら考えた事

図書館で上記の本を借りて読みました。職業柄こうした本はよく読みます。 垣添氏は1941年生まれで、私より5年年上です。国立がんセンター名誉総長という肩書きからして、もっと年上だと思っていました。 東大医学部卒とありますから、たぶんノンセクト…

大岡玲著『ワインという物語』を読む

大岡玲氏は有名な詩人大岡信氏の長男です。東京外大で言語学を勉強しているので、該博な知識を持っています。おそらくは聖書の原語であるヘブル語やギリシャ語についても、或る程度学んでいると思われます。 この本はワインに関わる話なので、筆致は軽妙です…

東電は全ての被害に対して賠償をすべきではないのか

今回の東日本大震災は、地震・津波という自然災害によるものと、東電原発崩壊による人災の二つに分けるべきものです。 前者について政府が出来る限りの手を尽くして救済すべきなのは、被害の甚大さに鑑みて当然の事だと思います。 しかし後者についてはそう…

電気を一切使わないアーミッシュの人々と近頃の事件

4月29日のワシントン・タイムズ電子版(英文)は、米国ペンシルベニア州のアーミッシュ農家のうち、生乳を販売していたレインボウ・エーカーズ・ファームが、米国食品医薬品局によって摘発された事を伝えていました。 私たちバプテスト教会の主張によれば…

自分自身の中にある脇役とは

立元幸治著『「こころ」の出家』を読みました。副題は「中高年の心の危機に」とありましたので、興味を抱き早速図書館で借りて読んだわけです。 第1章の出だしに神吉拓郎の作品が紹介されていて、面白そうでしたが、後はユングや吉田兼好、フロム、種田山頭…

高濃度汚染水の海への放出とその影響

2011年4月23日、東電は2〜6日までの放射能汚染水の海への流出で、その総量が520トンに達し、そこに推定4700兆ベクレルの放射能が含まれていたと発表しました。ちなみに1メガとンの核兵器爆発では6300兆ベクレルが生じるそうです。 この…