ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

2010-04-01から1ヶ月間の記事一覧

熱力学第二法則の卑近な聖書例

レイモンド・チャンの『物理化学』では、大著のはじめの方で熱力学第一法則と第二法則の事が書かれています。 記述は比較的易しいと思いますが、物理化学者でもない私が深入りする事は避けます。 その第一法則は「全宇宙のエネルギーの総量は一定である」と…

生き抜く為の祝祭的自発的デモと聖書例

『生き抜くこと』対論雨宮処凛・香山リカを読みました。 雨宮氏はいわゆるプレカリアートとして貧困者の輪の中で活動しており、香山氏は精力的に本を書いている精神科医師です。この対論では香山氏の立場が今どうなっているのか、興味を持って読み進めました…

ジョセフ・スティグリッツのIMF批判

ジョセフ・スティグリッツ教授の『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』を読みました。 彼は2001年ノーベル経済学賞を受賞した著名な経済学者です。そしてこの本も良く読まれています。図書館予約から相当経てから手にする事が出来ました。 350ペ…

中村哲アフガンからモノ申す

中村哲さんはもう26年ほどアフガニスタンのペシャワールで、貧困者の治療と、村々の井戸や水路を掘って住民の益の為に汗を流しています。『医者井戸を掘る』などの著作もあり、良く知られた人です。 解剖学者の養老孟司氏が『ニッポンを解剖する』という本…

アイスランド火山噴火とその影響及びノアの洪水後の大氷河期

4月16日にアイスランドで起きた火山噴火は、地球の大気圏のうち最下層の対流圏を抜け、成層圏(約10キロ〜50キロ)まで達したと言われています。その後は対流圏に戻ったそうですが、強い西風により火山灰が欧州を広く覆い、航空機に大きな影響を与え…

ミレーの落穂拾いと聖書箇所

ボストン美術館展が東京六本木で開催されているようです。本日の夕刊にはミレーの「馬鈴薯植え」という作品が載っていました。その畑から見える平原は有名な「落穂拾い」の背景にもなっているそうです。 ミレーは1814年〜1875年まで生きたフランスの…

ヤコブ・ラブキン教授によるイスラエル論

4月20日の新聞投稿に、モントリオール大学歴史学教授のヤコブ・ラブキン教授が、イスラエルについて書いていました。それはイスラエル建国62周年記念日にあたるその20日に関連するものでした。 早速その事に触れようと思いながら、ネットで検索してい…

今週のお題「ゴールデンウィークの過ごし方」

高齢で失職中、まずはゴールデンウイークまでに決まらないでしょうから、図書館からたくさん本を借り、ひたすら家にこもって読破しようと思っています。勿論本からヒントを得てブログを書き続けます。下書き保存が相当出来そうなので、毎日公開してはまた作…

寿命20年の漆喰屋根左官職人と聖書の漆喰塗り

私はかつて姫路の北に住んでいた事があり、姫路城の中まではあまり入りませんでしたが、その周辺を車で通り、別名白鷺城と呼ばれるこの城の白い美しさを満喫していました。 この白さはベテランの白漆喰職人が何度も修理しているために、そのすばらしさが保た…

スペイン、アルタミラ洞穴壁画の再評価と聖書

4月19日のサイエンス・デイリーでは、極めて有名なアルタミラの洞穴壁画の発見(1879年)等について、研究者たちによる再評価を載せていました。 そうした洞穴壁画は内部の堆積物中に彫刻の道具類が存在した為、その分析から旧石器時代の創作として、…

勝間本と聖書

世間で「カツマー、カツマー」と騒がしいので、図書館で貸し出しになっていないもののうちから、『読書進化論』という本を借りて読みました。 進化という言葉をどう使っているのかという点と、香山リカ氏との論争から、この勝間和代という人がどんな人なのか…

サソリの神経毒と聖書の毒針

2月21日のサイエンス・デイリーは、テルアビブ大学のマイケル・グレヴィッツ教授によるサソリ毒の研究を紹介していました。 サソリは尾部の針から毒液を対象物に注入して昆虫などを殺して食べます。しかし大型の哺乳類に注入しても致死的ではないと言われ…

江戸幕府に対するハリスの圧力、ヒゼキヤに対するアッシリヤの圧力

岩波のシリーズ日本近現代史の最終巻『日本の近現代史をどう見るか』の第一章「幕末期、欧米に対し日本の自立はどのように守られたか」を興味深く読みました。 1853年アメリカのペリー艦隊が浦賀沖に侵入し、江戸幕府の日本開国史が幕を開けた事はあまり…

戦前の日本軍の侵攻方式と聖書例

藤原彰著『天皇の軍隊と日中戦争』を読みました。藤原氏は陸軍士官学校卒業後中国に渡り、実際に戦争体験をした後復員し、東京大学文学部史学科で勉強し直して、戦前日本の軍隊のひどさを克明な調査をもって告発し、世に大きな影響を与えた人です。 特に氏の…

多発する地震?聖書の預言?

2010年1月、ハイチ共和国でマグニチュード7の地震が起こり、数十万の死者が出ました。2010年2月、チリではモーメント・マグニチュード(*1979年以来使われ出しました)という規模で8・8の地震が起き、2010年4月、メキシコでマグニチ…

竹内好の『近代の超克』、平和より戦争を好む人々と聖書箇所

竹内好の『近代の超克』を読みました。実は『中国の近代と日本の近代』という有名な本のついでという感じだったのですが、前者のほうを興味深く読んだ次第です。 その冒頭は「『近代の超克』というのは、戦争中の日本の知識人をとらえた流行語の一つであった…

伊勢神宮の五十種類の和釘製作を新潟三条の鍛冶屋に頼む事と聖書の記事

小関智弘著『町工場・スーパーなものづくり』を読みました。ベテランの旋盤工である小関さん自身の体験談や、精密加工工場訪問により、ものづくりたちのすばらしいアイデアや意気込みを伝えています。 かつて大学闘争を経験した後、母親の介護もあって、近く…

カチンの森事件追悼式典に出席する為、ポーランド大統領夫妻が乗った専用機の墜落と、旧ソ連によるポーランド将校大虐殺事件

4月11日の朝刊は、旧ソ連によるポーランド将校らの大虐殺事件70年の追悼式典に出席する為、ポーランド大統領カチンスキ夫妻及び、そのカチンの森事件の遺族ら約50人が乗った専用機が墜落し、全員が死亡した事を伝えていました。 戦時のカチンの森事件…

ノーベル賞受賞者益川敏英さんのヘーゲル論と聖書的応用

2年前のノーベル物理学賞を受けた益川敏英さんの『学問、楽しくなくちゃ』を読みました。 およそ飾り気のない気さくな学者である事を感じさせる本でした。 その最初の部分のすぐ後に「なぜ学ぶのか」と自由という題で、いきなり哲学者ヘーゲルの法哲学が出…

隈研吾の建築「水/ガラス」から考えた事

隈研吾氏の『反オブジェクト』という本を読みました。教会の随筆では安藤忠雄氏の建築に触れましたが、隈氏の設計された建築も独特です。勿論門外漢の私としては、氏の文章と実際の建築物から得た印象というか、考えた事というか、自由に綴ってみました。 取…

アウストラロピテクス・セディバの位置づけ

2010年4月9日の朝日新聞は、南アフリカ、ヨハネスブルク北約40キロにある洞穴で、男の子と成人女性の化石骨が見つかった事を報じていました。それは研究者たちにより科学雑誌サイエンスに発表されました。 その化石のうち成人女性の脳容量は420〜…

お気に入りのクラシック作曲家、曲名、主のみこころ

4月10日の朝日新聞に「お気に入りのクラシック作曲家」という題で、そのランキングが示されていました。 それによりますと、第一位がモーツアルト、第二位はショパン、第三位はベートーベン、第四位がチャイコフスキー、第五位がシューベルト、となってお…

ダーウインの進化説を受けた自然主義と島崎藤村と聖書

19世紀の西洋に発した「自然主義」文学ですが、この自然主義という言葉の意味が今一つ分からず、辞書やネットなどで調べて見ました。 広辞苑では「文学で、理想化を行わず、醜悪なもの、瑣末なものを忌まずに、現実を唯あるがままに写しとることを本旨とす…

トリクルダウンの考え方と実情及び聖書の例

昨日取り上げた『湯浅誠が語る現代の貧困』の中で、湯浅さんが「トリクルダウン」という言葉を使っていました。 これは一般の人々にはなかなか難しいカタカナ語です。そこでネットから調べて見ますと、ウイキペディアには「徐々に流れ落ちるという意味で、政…

初心の気持ちを忘れていない湯浅誠氏の「もやい」の活動とエペソの教会

聖学院大学政治経済学部20周年記念行事の一環として計画された講演会で、NPO法人「もやい」の代表湯浅誠氏と、学生たちとの対話から生まれたのが、『湯浅誠が語る「現代の貧困」』という本です。 多少の「溜め」があるために、この社会でかろうじて生き…

ゾルゲ・スパイ事件と聖書の例

4月3日の朝日新聞昭和史再訪では、1941年10月のゾルゲ事件を扱っていました。 ゾルゲは現アゼルバイジャン共和国バクー生まれ、父親がドイツ人、母親がロシア人、第一次世界大戦でのドイツとロシアとの戦いでドイツ軍の一兵士として戦い、「体と心に…

吉村仁の『強い者は生き残れない』のどこが斬新?

小飼弾氏の404 Blog Not Foundというブログの紹介にあった吉村仁著『強い者は生き残れない』が面白そうだったので、早速図書館から借りて読みました。 吉村氏の博識は読んでいてすぐ分かりますが、小飼氏が「著者の環境変動説は、木村資生の中立進化説に匹敵…

ミランダ原則と聖書の弁護士

図書館で見かけ、まだ裁判員制度が始まる前に出版された『激論!「裁判員」問題』(木村晋介監修)を読みました。 これはもし自分が裁判員に選ばれた時どうなるのかという事について、かなり参考になりました。 この本の中で木村弁護士は「ミランダ原則」とい…

酒の販売規制問題と聖書の教え

4月2日の朝日新聞では争論という欄で、酒の販売規制を巡り、賛成派の女性今成さんと、反対派の男性四十万さんがそれぞれ持論を展開していました。 その酒ですが、私の場合ひどい思いをした経験があります。専門が考古学だったので、調査が終わると夜は酒で…

カラバッジョ没後400年記念の展覧会の盛況と聖書

今年はイタリア生まれの天才画家カラバッジョが亡くなってから400年経過したとの事で、それを記念した展覧会がローマで開催され、連日多くの人々が詰めかけ、大盛況だそうです。 私が初めて新聞で見たのは、彼の晩年の傑作と言われる「聖ヨハネの斬首」の…