ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

吉良上野介を殺したのは

竹村公太郎著『土地の文明』を図書館で借りて読みました。極めて面白くいろいろ示唆される事がありました。 第1〜3章は「東京 徳川幕府百年の復讐(1)(2)(3)」となっており、その第2章に「赤穂浪士の討ち入りはなぜ成功したか」という事の理由を…

高橋睦郎氏とは

4月23日の朝日新聞コラム高橋睦郎「花をひろう」では、「復活祭」の事が述べられていました。 高橋氏ですが、ネットなどを調べても、1937年生まれの詩人という略歴以外、キリスト教との関わりはよく分かりませんでした。 ただ氏が聖書をよく読んでい…

電子メディア依存の危険性

4月18日の朝日新聞「私の視点」欄で、東洋大学の藤本貴之准教授が「電子メディア依存 紙媒体との使い分け必要」と題して投稿していました。 この文の冒頭で氏は「日常生活における情報入手の手段として近年、インターネットなど電子メディアへの依存が急…

日本における強いリーダーの不在と士師記の類似性

4月13日の朝日新聞では、オピニオンの欄で元首相の細川護熙さんが記者の質問に答えています。 細川氏と言えば、1998年にそれまでの自民党長期政権を覆して首相になりながらも、僅か8ヶ月で政権の座を降りて、現在は神奈川の湯河原で悠々自適の生活を…

好きな音楽と脳内快楽伝達物質ドーパミン

1月9日のネイチャ神経科学誌(英語)で、「音楽への期待と感情の極致の時放出される解剖学的にも明確なドーパミン」といった題の論文が、カナダのマギル大学研究者たちにより発表されました。 音楽と言いますと、全く関心がないという人は少ないでしょう。…

陸にある筈のない船が民家の屋根にーなぜか

今度の東日本大震災では改めて津波の持つ強大な力をまざまざと見せつけられた感じです。 特に岩手県の被害状況を画像で見ますと、瓦礫と化した民家付近に残った建物に船が載っているのがあって、全く信じられない程でした。 つまり本来陸地にある筈のない海…

災害援護資金は当然無利子で

4月22日の新聞報道によると、東日本大震災の被災者の生活再建に向けて、厚生労働省は災害援護資金の貸付を無利子とする放心を決めたとありました。 今回の大震災は地震による家屋の倒壊は勿論ですが、特に付随して生じた津波による被害が甚大でした。被害…

真の「預言者」石橋克彦氏

既に触れましたが、地震学者で神戸大学名誉教授の石橋克彦氏が、岩波の雑誌『世界』で「まさに『原発震災だ』」という題の下、論考を寄せています。 石橋氏は1997年の岩波『科学』誌で初めて「原発災害」という造語を用いた事で有名です。この科学誌にお…

日本人は何事も忘れやすいのか

4月20日朝日新聞夕刊の連載コラム「東日本大震災の衝撃 専門家に聞く」では、京大原子炉実験所助教授の今中哲二氏への聞き取りがされていました。 今中氏は長くチェルノブイリ原発事故の調査を続けており、この3月には福島県飯館村でも放射能汚染の現地…

土屋愛寿著『生きた地球をめぐる』を読んで

図書館から上記の本を借りて読みました。著者は勿論進化論信奉の地質学者ですから、そうした観点から世界中に存在する珍しい地形や、今も活動している地形のあるところを旅して、私たちに紹介しています。 土屋氏が進化論者である事の明確な事実は、例えばア…

原発の放射能情報で右往左往する人と聖書の飼い主

4月8日の朝日新聞には、福島第一原発周辺市町村の住民たちが、避難勧告で右往左往している状況が書かれていました。 私の友人がかろうじて助かった福島県南相馬市の住民たちは、特に一貫性の無い上からの指示であちこち移動を余儀なくされ苦しんでいる事を…

東日本大震災最中に難を逃れて子どもを産んだ母親と生きる希望について

4月12日の朝日新聞生活欄で「患者を生きる」シリーズから、被災地での出産を取り扱った記事が出ていました。3回にわたるものです。 妊婦は宮城県東松島市の海岸よりに住んでいた中村琴美さんです。3歳の長男と自宅で遊んでいた時、地震に襲われました。…

エリザベス・テイラーの業績と死

2011年3月23日、女優のエリザベス・テイラーが79歳で亡くなりました。1932年英国生まれの彼女は、私たち60代の人々には良く知られていたと思われますが、今の若い人々はほとんど知らないのではないでしょうか。 早くから映画女優として頭角を…

スタイリスト押田比呂美への反論

4月10日の朝日新聞にファッション・スタイリスト押田比呂美の文章が載っていました。題は「装うことは人生よ!」というもので、副題に「デビューは第一印象が大事」とありました。 彼女の考え方はたぶんに聖書の教えと違うので、逐次反論したいと思います…

原発完全復興まで100年か

4月14日の朝日新聞は、管首相が原発周囲30キロ圏を越える所でさえ、10年、20年は不毛の地となり、住む事が出来なくなると語ったそうです(報道では否定していますが、本音は間違いないでしょう)。別に隠さなくても、損傷度合いから見て復興に長い…

大丈夫か大震災で母親を亡くし、祖母が行方不明という宍戸亮君

4月11日の朝日新聞に東日本大震災で被災した人々の紹介記事がありましたが、その中に福島県立相馬市立磯部中学1年の宍戸亮君の過酷な状況も書かれていました。 宍戸君は震災が起きた時は、同級生の家(たぶん高台の)に居て、携帯型ゲーム機で遊んでいた…

国際原子力事故評価尺度で最悪のレベル7に引き上げられるまで

4月12日の夕刊では、福島第一原発の事故が極めて重大で、国際原子力事故評価尺度(INES)のレベル7に相当するという、経済産業省原子力安全・保安院と原子力安全委員会の発表を報じていました。 これについては、3月11日保安院がレベル4としてお…

ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料=MOX燃料の危険性

3月11日の東日本大震災で被災した福島第一原子力発電所の第3号機は、14日水素爆発を起こしました。 この3号機だけにウラン・プルトニウム混合酸化物燃料=MOX燃料が使用されていた事は、あまり知られていません。アサヒコムサイトの2010年9月…

東電原子炉内の冷却水塩害

4月7日朝日新聞夕刊では、「炉内の塩分を懸念」という題で、米原子力規制委員会の纏めた報告書の要旨を紹介していました。 3月11日の東日本大震災は福島の原発をひどく損傷し、まず第一号機で水素爆発が起こり、格納容器の冷却が真水で出来なくなった為…

米国先クローヴィス文化とその年代

テキサスA&M大学の考古学研究者たちは、テキサス州中央部に位置するバトルミルク・クリーク近くの遺跡を発掘しました。そのクリーク(小川)は過去において周期的に水が溢れ、遺跡を粘土質の堆積物で覆っていました。そこを注意深く掘り進めた考古学者た…

チンパンジーとボノボの違いは進化によるのか

4月6日のフィズオルグサイト(英語)に、「チンパンジーとボノボの研究は社会脳の解明に役立つ」という題の論文が紹介されていました。一日遅れでサイエンスデイリサイト(英語)にも載っています。 進化論では、チンパンジーとボノボは共通の祖先から人間…

本の愛好家が夏目漱石の『我輩は猫である』を完読していない事

4月3日の朝日新聞読書欄では「よみたい古典」というコーナーで、夏目漱石の名作『我輩は猫である』を取り上げていました。東大教授の姜尚中氏が解説しています。 それによりますと、「名前は知っているが、なかなか読了できない古典」の代表格として、日本…

東日本大震災における自衛隊などの必至の捜索活動

2011年3月11日の東日本大震災で、行方不明になっている方々の捜索活動が早速開始され、新たに4月1日自衛隊と米軍もそれに加わりました。 今回は阪神の場合と異なり、被災地への交通手段が遮断されているところが圧倒的に多く、特に津波被害地では瓦…

東電バッシングについて

4月2日の朝日新聞は「東電バッシング 過熱」と題する記事を載せ、さらに二人の有識者のコメントも添えています。 こうした事態については、二人の有識者のうちの一人である九大の山口教授がその理由を示しています。 「社会不安の根源が『原発事故』と明確で…

共通の基盤ベートーベンからブラームス派、ワグナー派への分派と聖書例

樋口裕一著『音楽で人は輝く』という本を図書館で借りて読みました。内容はむしろ副題の「愛と対立のクラシック」でしょう。 読んで意外だったのは、私も好きな後期ロマン派の巨匠たちが、ベートーベンを共通の基盤としながら、その後ブラームス派とワグナー…

自制心は攻撃性を増すのか

3月21日のサイエンティフィックアメリカン誌電子版に「自己抑制はむしろ攻撃性をもたらす」といった題の小論が載っていました。元の論文は米国消費者行動誌の電子版にあるようですが、有料サイトで私はその要約しか見る事が出来ませんでした。 ところで消…

日本気象学会理事長新野宏氏の問題発言と対応の仕方

4月2日19時25分発の朝日新聞電子版では、鈴木彩子、木村俊介氏の署名入りで、日本気象学会の通知を受けて戸惑う学会所属の研究者たちの事を伝えていました。 その記事でも日本気象学会の通知に一部触れていますが、早速ネットで調べると、PDF文書で…

計画停電で暗闇が増した日本

東日本大震災は地震や津波による大被害をもたらしただけでなく、福島県の原発施設破壊という巨大な災害をも引き起こしました。 この原発を推進して来た東京電力は今懸命に被害の拡大を防ぐべく尽力しているようですが、放射能という一度生じたら暴走してしま…

津波想定を超えた高さで堤防決壊

3月30日の新聞に「津波想定せぬ堤防弱さ」という題の記事がありました。 ルポした場所は福島県相馬市磯部地区の海岸堤防です。 それによりますと、ここは海の沖に消波ブロックを敷設し、砂浜の海岸に堤防を設け、高波や高潮に備えていたそうです。 ところ…

縄文時代の食物としてのトチの活用

阿部芳郎編著『考古学の挑戦』を図書館で借りて読みました。ちょうど乞われて発掘をやっていたので、最新の考古学の成果を少しでも知っておきたかったのです。 その第二章を担当した栗島義明氏が、森の資源とその利用について書いています。 縄文時代の森に…