ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

放射年代測定法は正しいのか

 福島原発事故セシウム137など、放射性同位元素とかその半減期といった普段聞き慣れない言葉が、もう一般に定着しているようです。
 地質学の分野では、例えば地球の年代がおよそ45億年と言う時、ウラン鉱石から得られるウランの同位体238が利用され、科学者たちはその半減期を45億年と同定し、全く疑義を挟んでいません(ちなみにウラン238を濃縮して得られたウラン235は半減期が約7億年で、広島の原爆に使われました)。
 ところが神による天地の創造を信じる科学者たちは、地球の年代をおよそ今から6千年前の事としており、その隔たりは大きいです。世の科学者たちは聖書の記事を神話としており、全くその根拠に耳を傾けたりしませんが、創造論者たちの主張はそうした科学の成果を取り入れながら、仮説のどこかに間違いがあるとして論文を提出しています。以下は米国AiG(=答えは創世記に)で活躍しているアンドリュー・スネリング博士(シドニー大学で地質学の博士号を受けています)の3部にわたるやさしい論文から、地球およそ6千年の論拠を要約してみます(http://www.answersingenesis.org/search/?q=radioactive+dating)。
 放射性同位元素で年代測定に用いられるのは、通常ウラン238、ウラン235、カリウム40、ルビジウム87、サマリウム147の5つです。これらが親同位体又は親核種となり、放射性崩壊して最終的には娘同位体又は娘核種として、鉛206、鉛207、アルゴン40、ストロンチウム87、ネオジム143になります。地質学者たちは上記の親核種の存在する岩石単位として、火山でおなじみのマグマのうち、地表で急激に冷えて固まった玄武岩と、地球深部から地表付近まで、ゆっくり冷えて固まった花崗岩を探します。そしてサンプル中の親核種と娘核種の量を測定しますが、実験室での測定はかなり正確です。
 そして得られた結果が、何十万、何百万、何千万、何億、何十億年となるわけですが、その時用いられる仮説に3つの問題点があります。
 第一に溶岩流が冷えて固まり岩石となった時点で娘核種が存在しないという仮説です。しかしそれは事実と異なります。一例として、米国のセントヘレンズ山のクレーター(1986年形成)から採取されたサンプルに、娘核種であるアルゴン40が大量に含まれていました。その為計算間違いが生じ、35万年という年代になりました。
 第二に岩石単位への降雨による水流、火山直下の溶岩、マグマ上昇で形成される火道壁岩が、サンプルとなる溶岩と混じり合い、親核種も娘核種も汚染されるという事実を無視出来るという仮説(?)です(汚染問題は教科書にも載っているので無理)。一例として50年ほど前の溶岩流があるニュージーランドナウルホエ山での放射年代測定法では、ルビジウムストロンチウム法で1億3千3百万年、サマリウムネオジム法で1億9千7百万年、ウランー鉛法で39億年と、途方もない年代が出てしまいました!
 第三に親核種の崩壊速度は一定であるという仮説。研究者たちは過去100年以上にわたる計算で、崩壊速度(崩壊率ー今話題のベクレルもそう)がほぼ一定であるという仮説を立てました。でも速度を変える要素としての熱、圧力、電磁場の影響まで調べる事は出来ず、またしていませんでした。それが事実と異なる例として米国ニューメキシコ州フェントンヒルで産出した花崗岩があります。その鉱物中にジルコンも存在します。その中に放射性ウラン238が含まれていますから、ウランー鉛法年代測定で良く利用されます。比較的大きなジルコンには多くのα粒子も残っており、それが近傍の電子と結び付いてヘリウム原子になります。フェントンヒルでは鉛ー鉛法という年代測定法で15億年前と出ました。ならばとっくの昔にヘリウム原子は消失しているはずです。それがなぜジルコン中に残ったのかについては、創造論者たちの間でも議論はありました。およその結論はジルコン自体がヘリウム原子を拘束しているのではないかという事です。
 この残留ヘリウム濃度からコンピューターで計算してみると、そのジルコン推定年代は6千年±2千年となりました!!これは何を意味するでしょうか。
 15億年前ではなく6,000年前、つまりウラン238崩壊速度は、今日計算されているのより25万倍も速かったという事になります。そして6千年というのは、創造論者が唱える創造の歴史と一致します。なぜそうなるのかはまた解明されていませんが、ノアの洪水という大激変などを考慮する必要があります。
 翻って科学の仮説は検証が必要ですが、得られたデータに解釈が入るので、偏見が避けられません。昔考古学者たちは放射性炭素14年代測定法で、自分の考える年代と合わないものが出ると、全て無視し捨てていました。中立なんてとんでもない!