ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

全抗生物質耐性のバクテリアNDM−1

 8月11日英国のニュースサイト「ザファーストポスト」に「研究者たちは全ての抗生物質に耐性のあるバクテリアを少なくも一つ確認した」という題で、その新しいバクテリアNDM−1の事を紹介していました。
 NDM−1というのは、あるバクテリアが産生する酵素の事で、「ニュー・デリー・メタロ-ベータ-ラクタマーゼー1」という長たらしい名前がついています。それは最近治療の為にインドやパキスタンに行った英国の患者から確認されたものだそうです。多剤耐性という事では、スーパーバッグ(=強いバクテリア)とも呼ばれています。院内感染で有名なMRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)もその一つですが、それよりも遥かに危険性の高いものです。なぜなら現在最も強力な抗生物質と言われるカルバペネムに対して耐性があるからだそうです。
 このNDM−1酵素のあるバクテリアは尿路感染症や敗血症を起こす可能性がありますし、肺炎も起こす事が出来ます。インド亜大陸で拡大しており、そこから帰国した患者は、英国に限らず、米国やカナダ、オランダ、オーストラリアなどでも見つかっているそうです。
 今のところは抗生物質の混合物で何とか持たせているようですが、NDM−1産生をもたらす遺伝子がバクテリアの中で突然変異を起こし、全抗生物質に耐性を持つものに変わり、患者の間で瞬く間に広がりパンデミックになったら悪夢です。
 題にもありますが、少なくもその一つのバクテリアを研究者たちが確認したという事ですから、製薬会社は新たな抗生物質を速やかに開発しなければなりません。待ったなしです。世界中で俄然緊張が増しているようです。
 あらゆる抗生物質が効かなくなるという恐ろしい事態を考えながら、ふと聖書の教えが心に浮かんで来ました。
 「悪者は高慢を顔に表わして、神を尋ね求めない。その思いは『神はいない。』の一言に尽きる」(詩10:4)。
 日本はクリスチャン人口が極端に少なく、分厚い聖書を読む機会も一般の人々にはなかなか無いでしょう。
 でも誰か伝える人がいて、そのみことばという抗生物質を手を代え品を代えして、未信仰者に「投与」してみれば、大抵は自己の心にある罪というバクテリアの存在を認めるものです。
 でもそうではなく、全く神に関心を持たず、神はいないとうそぶき、尋ね求めない人々もゴマンといます。心のかたくなな、極めて高慢な人々です。みことばの一つ一つが全く効を成さないという点では、その人は上記NDM−1のようなバクテリアに似た人だなあと思います。
 でも人は亡くなるまでに、投与された聖書のみことばという抗生物質で「降参」するかも知れません。あの人は駄目だなどと決め付けられません。失礼しました。