ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」

 「エッサイの根株から新芽が生え、その根から若枝が出て実を結ぶ」(イザヤ11:1)。
 この新芽、若枝とは、ダビデの父エッサイの子孫である救い主イエス・キリストを指します。キリストは一度死にましたが、今も世々限りなく生きておられます。

 2012年12月7日の朝日新聞には、東日本大震災津波にやられた陸前高田市の海岸で1本だけ残った松について、「『奇跡の一本松』根も保存します」という題で、掘り出された根の写真と記事が載っていました。
 2011年3月11日に生じた東日本大震災では大津波が発生し、岩手県陸前高田市を襲いました。その津波の高さは13メートルを超え、全域を飲み込んで死者・行方不明者1,700人余りを出しました。
 それによって海岸に植えられていた松などの木々は根こそぎにされましたが、たった1本だけ奇跡的に残ったのです。それではなはだ有名になりました。
 ちなみに津波が襲う前は、樹齢300年を越える数万本のアカマツクロマツの林が2kmにわたって植樹されていたそうです。この残った松は最初270年ほど前のものと見られていましたが、簡単に年輪を調べた結果、190年前になるそうで、さらに確定作業が進められるとの事でした。直径およそ12メートル、根の長いものは7メートルもあり、重さ3・5トンに達したそうです。その為に津波の力に耐えて倒壊しなかったようです。

右画像岩手日報より
 残念ながら海水につかった為、根は枯れ死しました。 
 そこでこの一本松を何とか復興の象徴として保存しようという事になり、市が主体となり、高さ27メートルの木を切断、防腐処理を施した上で、元の場所に立ち姿のまま残す事になりました。どんな姿で戻って来るのでしょうか?
 津波の恐ろしさを忘れないという意味で、象徴的な存在となるでしょう。
 冒頭の聖句エッサイの子ダビデ以後、その系統樹は何度も切り倒され、根も枯れ死寸前まで行きましたが、主なる神の約束で生き残り(=レムナント)、その子孫からイエス・キリストがお生まれになりました。