ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

喫煙はアルコール中毒の深刻さをいかに増加させるか

「ぶどう酒は、あざける者。強い酒は、騒ぐ者。これに惑わされる者は、みな知恵がない」(箴言20:1)。
 2013年7月18日のサイエンスデイリサイトでは、上記の題で論文が紹介されていました。

 私たちが大学に行く頃には喫煙の真似事をよくしますが、それで止めてしまえば幸いです。私の場合は葉巻煙草を友人たちと吸ってみて、非常に苦しい思いをしたので、それからは二度と喫煙をしなくなりました。でも喫煙の習慣がついてしまった人は、それから40年以上経過しても、まだ止められません。そしてその友人たちと有志会を持つと、彼らが飲酒とも関係を断つ事が出来ないでいるのが分かります。
 今回米国テキサス州ベイラー大学のジョン・ダニー博士を中心とする研究チームは、喫煙がアルコール中毒にかかりやすい仕組みを探ってみました。
 彼らはネズミを実験材料に調べた事を示していますが、それによりますと、たった1回だけでも一時的にニコチンにさらされると、ネズミの脳の報酬系はアルコールの反応の仕方を変化させ、ストレスホルモンを介してアルコールの特質を強める作用のある事が分かりました。
 ここで報酬系とは「ヒト・動物の脳において、欲求が満たされたとき、あるいは満たされることが分かったときに活性化し、その個体に快の感覚を与える神経系のことである」と定義されています。この時放出されるのがドーパミンです。
 またストレスホルモンに関しては、「ストレスがかかると、体の内部では各器官の均衡状態を保つためホルモンを分泌して対抗する。そこで、大きな働きをするのが副腎の髄質から分泌されるアドレナリンと、副腎皮質から分泌されるコルチゾールである」と定義されています。
 研究チームはニコチンにさらされたネズミが、その後そうでないネズミよりアルコールを頻繁に飲もうとする事を発見しました。さらにニコチンにさらされたネズミがアルコールを飲んだ時、脳の報酬系の信号伝達が勢いを弱めた事も分かりました。このアルコールに対する報酬反応の弱まりは、二つの仕組みにより生じました。即ち最初にストレスホルモン受容体の活性化(=ストレスホルモンの放出が減る)が見られました。次に脳のドーパミン抑制信号が増えました。それはアルコールがドーパミンの氾濫を抑制する事ですから、ネズミは快感を得る為、さらなるアルコールを受け入れようとします。アルコール中毒の始まりです。
 「若い人々は概して十代にタバコのニコチンを試してみますが、おそらくはそれが人生のもっと後のほうで、アルコール中毒に対する強い脆弱さを示す一因となっているのでしょう。ですから最初にニコチンにさらされるのを防ぐよう用心深くなる事が要求されます」と、ダニー博士は言っています。
 タバコを吸う人は、アルコールも飲むという事、これは健康の為に最も良くないですね。タバコを止め、アルコールをほどほどにというのが正解のようです。