ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

地球温暖化でサイクロン=熱帯低気圧が多くなり、強くなる

 「ところが、まもなくユーラクロンという暴風が陸から吹きおろして来て」(使徒27:14)。
 *ユーラクロンは地中海のクレタ島を襲った大暴風雨
 2013年7月9日のタイム雑誌サイトでは、上記の題でマサチューセッツ工科大学の大気科学者として有名なケリー・エマヌエル氏の説を紹介していました。
 2012年までの気候変化に対する一般の科学的見解は、「熱帯性暴風雨が気候の温暖化でさらに強力になり、雨も多くなりそうなものの、それはまたあまり頻繁には起こらないだろうという」というものでした。それはどうも希望的観測に過ぎないかもしれません。

 エマヌエル教授の研究では、気候がさらに暖かくなり続けると、熱帯のサイクロンがさらに強く、且つもっと頻繁になりそうだと主張されています。特に北太平洋西部がそうで、そこは地球上で最も人口が多い都市の所在地です。しかし北大西洋は米国東部海岸と湾岸を意味しますが、そこも免れないでしょう。*サイクロンというのは「熱帯低気圧のうちインド洋北部・インド洋南部・太平洋南部で発生するものである」とネットにありますが、サイクロン、台風、ハリケーンは、発生地域によって異なる名が付いているだけで、すべて同じ現象です。
 エマヌエル氏は1950〜2005年までの毎年600もの嵐をシミュレートし、それから2100年に向けてそのモデルを動かしてみました。IPCC予報というものを使いましたが、それによると全世界的に二酸化炭素放出が、今世紀末までに3倍になっています。IPCCとは「気候変動に関する政府間パネル」の略語です。
 彼女はシミュレーションから、熱帯サイクロンの頻度が2100年までに10〜40パーセント増加する事を発見しました。そしてそうした暴風の強さは今世紀末までに45パーセントも増加すると予測しました。それには実際山崩れを起こす暴風もあり壊滅させる傾向がありますが、それだと55パーセントも増えるでしょう。
 私たちは今後10余年でエマヌエル説が正しいかどうか見極めます。しかし或る意味ではあまり問題ではないのかも知れません。サンデイが示したように、ハリケーンは既に私たち米国の沿岸都市には途方も無い脅威をもたらしました。そしてその脅威は引き続き大きくなるでしょう。

 *日本でこの秋生じた台風26号と東京大島町の大きな山崩れはそれを暗示しています。
 今年はハリケーンも、台風も夏にほとんどなく、このエマヌエル説はどうなるかと思い、ブログで論文紹介をしませんでしたが、やはり将来の予測として、そういう事もあり得るかと思い、あえて書いてみました。