ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

間食は脂肪肝や腹部肥満の一因となる

 「蜂蜜、凝乳、羊、牛酪を、ダビデとその一行の食糧として持って来た。彼らは民が荒野で飢えて疲れ、渇いていると思ったからである」(サムエル第二17:29)。
 2014年5月6日のサイエンスデイリサイトに、上記の題で論文の紹介がありました。オランダのアムステルダム大学医療センターの研究結果です。これはhttp://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/hep.27149/full#hep27149-sec-0026に全文が載っていました。後者を良く見ないと、前者の論文紹介内容が良く分かりません。以下簡単に紹介しておきます。
 研究者たちは36名(*最初37名)の痩せた男性(19〜27歳で、肥満度指数=BMIが19.5〜24.5)に、6週間の間普通カロリー食(対照群)と高カロリー食を、1日3回与えました。さらに高カロリー食には付加食として(a)高脂肪・高加糖食、(b)高加糖食を与えました。それは主食と一緒に摂る場合(=1回の食事量増加)と、主食を食べて2〜3時間してから間食として摂る場合に分けられました。
 その結果1日3回の高カロリー食を6週間食べた人は、肥満度指数が増加しました。普通カロリー食では変化はありませんでした。 さらに高カロリー食に付加食を加え、それを高カロリー食と一緒に食べた場合、量は多くなりますが、肝内トリグリセリド含量(IHTG)は増加しませんでした。トリグリセリド(中性脂肪)は肝臓に蓄積すると、脂肪肝を促進するそうです。
 しかし高カロリー付加食を間食として摂ると、有意にトリグリセリドが増加し、立派な脂肪肝予備軍となりました。
 さらに腹部の脂肪は、(a)高脂肪・高加糖食と、(b)高加糖食摂取で増加していました。肝臓のインスリン感受性の低下は、(a)高脂肪・高加糖群でのみ見られました。
 著者の一人ミレイユ・J・セーリエ医学博士は、1回の食事の量を多くするよりも、頻繁に間食する方が脂肪肝になりやすいという結論を得たと言っています。ですから当たり前のようですが、間食を止め、1日3回の食事をしっかり摂れば、メタボや脂肪肝という病気になりにくいという事になります。女性のデータが無いのが残念。たぶん同じような結果では?図は私が作成。