ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

川内村の視察

 「ヌンの子ヨシュアは、シティムからひそかにふたりの者を斥候として遣わして、言った。『行って、あの地とエリコを偵察しなさい。』彼らは行って、ラハブという名の遊女の家に入り、そこに泊まった」(ヨシュア2:1)
 2018年4月5日、教会の人から勧められていた田村郡三春町やわらぎの湯(岩盤浴が売り、有名な桜も)の旅を急遽止めて、双葉郡川内村まで行って来ました。
 三春町までは私の所から常磐道に乗り、途中磐越道を使えばわけなく行けますが、貧乏人なるがゆえに高速道を諦めると、方向音痴な者ですから途端に道が分からなくなりそうで諦めました。又の機会に行くつもりです。岩盤浴は疲れやすいと聞いているので、余裕を持って行きたいと思いました。がんなど不思議な癒し力があるそうです。
 ところで川内村ですが、地図を見る限りいわき市平から国道399号一本で行けるので、それに決めました。
 ところがそれが間違いでした。ウイキによると「阿武隈高地の峰越えを繰り返し」「すれ違い困難な1車線の狭隘区間が連続し、『国道とは思われない』レベルの『酷道』と化す」とありましたが、実際その通りでした。

 写真左は阿武隈山系のふもとに広がるいわき市小川町の光景です。土壌サンプルではセシウム137,134合計で、キログラム当たり250ベクレルほどあり(今年1月https://tarachineiwaki.org/wpcms/wp-content/uploads/sokutei_kekka_201801.pdf)、決して低くありません。そもそも広大な山林が広がり、この399号沿いに家はないと言ってよいので、除染など不可能です。

 そしてさらに悪い事には、この399号では、現在ふくしま復興再生道路として十文字バイパスの工事が始まっています。この為のダンプなどが時折通りますから、1車線でかち合うと避ける為の路肩までバックするのは極めて危険です。極めて多い急カーブの地点で、ダンプに会わずに済みました。
 でもその為緊張の連続で肩は張り、のろのろ運転で2時間半かかりました。
 川内村は3・11で全村避難しましたが、2016年6月指定解除になり、2018年3月の朝日新聞での遠藤村長の話によると、「住民の8割が村に戻って生活を再建している」そうです。人口2,700人ほどです。

 主要な所を視察してみたかったのですが、399号の帰りを想定して腰が引け、最も有名な「かわうちの湯」を見て、隣接する「もりたろうプール」で40分ほど泳いで帰る事にしました。風呂は疲れるからです。
 でもプールは誰も泳いでおらず、期待した子どもたちへの話しかけが出来ませんでした。

 遠藤町長が言うように、子どもや若い人たちの数は半分にも届いておらず重要な課題です。除染は人の住む場所では終了し、線量は大丈夫としても、「うさぎ追いしかの山」というわけには行きません。自然減衰を待つのみ。最低でも30年山には入れないでしょう。工場はぼちぼち進出していますが、そんなに「雇用効果」を生み出せるのかどうかです。だいたいバイパス工事に巨大な予算を使うのは疑問です。40分でいわきから行けると、川内で仕事をしている隣の友人が言っていましたが、どれほどの人が利用するのでしょうか。
 復興、復興と言っても、こうした道路や防潮堤にばかりお金をつぎ込んでいるのが目立ち、およそ庶民の生活向上には繋がっていません。
 たまたま教会の人からナビを頂き、この日車に持ち込んでいたので、帰りは別ルートがないかどうか検索して見つける事が出来ました!急がば回れで、県道36号小野富岡線です。富岡から国道6号に入り帰宅するのは大分時間がかかりそうでしたが、ナビの音声ガイドですいすい。国道6号は慣れているので、余裕を持って走れました。2時間ほどで帰宅出来ました。その為5時頃から隣人依頼の田んぼの4隅整備の一部が出来ました。
 たぶんしばらくは川内村に行く事は無いでしょうが、隣の友人はインテリの住む「獏原人村」が復活して来ていると言っていました(http://d.hatena.ne.jp/hatehei666/20120228/1330423433)。今度は十分準備して行ってみよう!