ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

双葉町の人々が徐々に引っ越して来ている勿来町酒井団地

 「また神は次のようなことを話されました。『彼の子孫は外国に移り住み、四百年間、奴隷にされ、虐待される。』」(使徒7:6)
 福島県双葉郡双葉町は今も帰還困難地域に指定されたままで、住民が戻る事はない。

 いわき市南台仮設住宅に多くの人々が引っ越して来ていたが、その閉鎖と共に同じいわき市勿来町酒井に移り住み始めた。ここは集合住宅2−6号棟と、戸建て平屋住宅等があり、180戸造られる。1号棟は建設が見送られている。他にも勿来診療所や介護サービス施設があり、特に前回まだオープンしていなかった診療所では、今回視察の時、もう車が十台以上停めてあり、利用者は多くなりそうだ。

 写真上左の集合住宅は2,3号棟。右は勿来診療所。4号棟は干し物を見るとまだこれからといった感じだった。

 平屋建ての住宅は車椅子も入れるような配慮がなされ、友人の民生委員によると人気がある。

 さらに診療所の後ろに商業施設が出来、食事処「輪」が入った。小川貴永さんが弟夫婦、甥とでやっている。「輪」という言葉は回る、巡るといった意味もあり、小川さんはここで人とのつながりを大切にする事を望み、そう名づけた。元はと言えば双葉町出身で、果樹園や養蜂業をやっていた。それが3・11で全て駄目になり、避難先を転々としたそうだ。

 今回私は特にここを訪れたかった。朝日新聞他に記事が載り、遠くてなかなか行けない川俣町のシャモ料理がメニューの一つとして入っていたからだ。いわゆる「食べて応援」。シャモ親子丼にした。

 初めて食べるシャモ。コリコリしていて美味しかった。
 この店には時々戸建てのほうに住んでいる双葉町出身の人も来る。私がこうした復興公営住宅を歩いていても、滅多に人に会わない。ところがここではたった一人おばあちゃんに出会った。双葉と大熊は隣同士だから、もしかしたら私の通う教会(泉にあるが、元々大熊)を知っているかどうか尋ねてみた。そうしたらなんとその人の舅にあたる人が大熊の教会にいて(もう召された)、今の牧師も良く知っているとの事だった。
 こういうのをハレルヤ!という。

 というわけで良い出会い、素敵な料理があった。もし勿来に来る方がおられたら、駅から少し遠いので車で送迎する。是非応援してあげて欲しい。古川さんは3・11以後相当な試練に遭われた。おそらく大熊の教会堂と同じように、二度と戻れないと思う。その責任を東電の元首脳は認めていない。ならば東電の恩恵に与った首都圏の人々は、是非心の中だけでも良いから、祈りで応援して欲しい。