ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

チリの大地震に伴う大津波と聖書のノアの洪水

 日本時間2月27日午後、南米チリで起きた大地震は大きな災害をもたらしましたが、その時の死者は津波によるものが建物崩壊によるものより相当多かったようです。
その津波がハワイを襲った時の高さが1.7メートルという事ですから、平均的な大人の身長かも知れません。でも恐ろしいのは引く波の強さと、膨れ上がって戻って来た波の高さと強さでしょう。それよりずっと高さが低くても、押し流されてしまうそうです。
 そして私たちが注目しているのは、その地震に伴う津波が遠くチリから、日本や中国、フィリピンなど太平洋を越えて到来して来るその広大さです。
 それが同じチリ地震でも、1960年のものは、津波が日本に来た時、北の岩手で4メートル、南の沖縄でも3メートルと言いますから、完全に人の身長の2倍は越えてしまいそうです。これをまともに受けて助かった人は少ないでしょう。人の行動としてはただ高い所へひたすら逃げる事しかありません。普通のビルの屋上なら安全かも知れませんが、低地ではまず無理です。
 まして昔高層の建物がなかった時代ならどうだったでしょうか。人々は低い陸地から高い山の方まで逃げていったに違いありません。でもその高い山まで覆ってしまうような津波や大洪水だったなら?
 それが実際起きた事が、創世記の7章10節から記されています。いわゆるノアの洪水です。
 創世7:10−11「それから七日たって大洪水の大水が地の上に起こった。ノアの生涯の六百年目の第二の月の十七日、その日に、巨大な大いなる水の源が、ことごとく張り裂け、天の水門が開かれた」。
 これは現在のプレート・テキクトニクスによる地殻の大変動です。それがあちこちで火山爆発を引き起こし、火道や断層から噴出した大量の水と、呼応する形での天の水蒸気の凝結による大雨、これが大洪水となって、当時の陸地を襲いました。
 それが「四十日間、地の上にあった」(創世7:17)ので、津波も含めた大洪水の水はみなぎり溢れ、まだそれほど高くなかった山々にも押し寄せました。
 創世7:19−20「水は、いよいよ地の上に増し加わり、天の下にあるどの高い山々も、すべておおわれた。水は、その上さらに十五キュビト増し加わったので、山々はおおわれてしまった」。15キュビトの高さは、およそ6.6メートルです。つまりこの記事から全世界の最高峰も、6メートル以上覆われてしまったわけです。
 その水は「百五十日間、地の上にふえ続けた」とありますから、一番逃げる知恵のあった人間でもひとたまりもありません。もしそれが一日だけの事でしたら、山の頂上からさらに6.6メートル上を泳いでいたら、或いは助かったかもしれませんが、それが5ヶ月も続いたのです。ですから地上にいたあらゆる人々が全滅しました。
 ただノアとその家族の8名だけが箱舟にいて助かっただけです。
 その原因は何だったのでしょうか。「地上に人の悪が増大し、その心に計ることがみな、いつも悪いことだけに傾」いていたからです(創世6:5)。
 これは現代にも当て嵌まります。人々は己を造られた創造主を崇めることをせず、金(かね)が偶像となり、誰もがその獲得に躍起となり、悪い事ばかり行っています。
 ですから主である神は、ノアの洪水のような洪水ではなく、別の手段をもって、神を崇めない人々をいつか滅ぼされます。
 地震津波はその予兆なのです。このチリの大地震から、その事を良く考えてみましょう。