ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

太陽活動、放射線、放射性炭素C-14年代測定法

 3月19日の朝日新聞では、国立天文台が太陽活動の観察を通し、分かって来た研究成果を若干載せていました。
 その内容を熟読しましたが、どうも腑に落ちないところがあり、他の関連するネット箇所や、教科書などを調べて見ると、やはり編集した記者の間違いと思われる箇所があったので、それを考慮に入れながら見てゆきたいと思います。
 天文学者たちは太陽の黒点活動をずっと調べていますが、その増減がほぼ周期的に変わるそうで、それとリンクして広く太陽活動が強くなったり弱くなったりします。
 ところでこの黒点ですが、昨年末から今年にかけて「久し振りに」現われたという事で研究者たちが注目しています。何故かといいますと、他のネットから調べたところも合わせて考えて見ると、その増減をグラフで追跡するとほぼ11年の周期で変化しているそうですが、今回の黒点の出現で、最近の周期が約12年7ヶ月と確定し、明らかに周期が延びたからだそうです。
 それが11年仮説を覆すという評価になるのかどうか分かりませんが、不安定な要素になるのは確かでしょう。そして研究者たちの予測では、これから黒点活動は減って行く事になりそうです。
 そしてそうした予測の裏づけに、やはり太陽を取り巻く磁場の弱まりも観測されているそうです。太陽磁場というのはあまり聞き慣れない言葉でしたが、実はそれとは別に黒点そのものに極めて強力な磁場が存在し、地球磁場の数千倍になるそうです(山賀進氏のサイトより)。これは初知見でした!朝日の記者はそこまで踏み込んでいません。
 山賀氏の説明では、太陽の磁力線のもつれにより、それが太陽表面から浮き上がった場が黒点だそうです。ですから黒点の活動が弱まれば、太陽そのものの磁場も弱まり、黒点周辺で生じるフレア(太陽表面の爆発現象)も少なくなってゆきます。
 するとどうなるか。これまでの観測データでは、過去の地球に寒冷化が生じたそうで、その時全世界的に飢饉も起きました。
 黒点数が少なくなると、フレア現象も減って行きます。すると地球が受け取る大要放射エネルギー量も減ります。ここで朝日の記者は「太陽の磁場は、太陽系外から降り注ぐ宇宙線から地球を守っている。活動低下に伴って太陽の磁場が弱まると、宇宙線量は15%ほど増えるらしい」と記しています。この前半の部分で、太陽の磁場が太陽系外から降り注ぐ宇宙線から地球を守っているというのは、本当かなと思います。地球には磁場が存在し、その磁気圏が太陽や他の宇宙の放射線から地球を守っているというのが、教科書で教えられている事柄だからです。
 それはとにかく、太陽黒点の現象がその磁場の弱まり、されに太陽全体の磁場の弱まりに繋がり、結果として太陽系外の放射線量が15%も増えるのであれば、過去の太陽と太陽系外の宇宙放射線は一体どうだったのか、とても複雑で完璧な答えはまだ出ていないのではないでしょうか。
 すると宇宙線が地球の大気圏に突入し、そこにある諸分子をバラバラにし、放出された中性子が窒素原子N-14と衝突して、C-14原子に変換される量だってどう変動するのか、明確には分からないのではないでしょうか。
 このC-14という放射性炭素は極めて不安定であり、再びβ崩壊という現象を起こして再びN-14に戻りますが、九州大学のAMS(=加速器質量分析計)グループというサイトでは次のような説明があります。「放射性の炭素14は半減期5730年で窒素14にβ崩壊してしまいます。一方、地球の高層大気中では降り注ぐ宇宙線が引き起こす核反応で絶えず炭素14が作られ続けています。従って大気中(二酸化炭素中)の炭素14は、宇宙線による生成とβ崩壊による消滅がちょうど釣り合った濃度で存在しています。この濃度は、少なくともここ数万年間は、ほぼ一定であったことが判っています」。これはそう断定出来るほどの仮説でしょうか。


 この文章にあるC-14が「半減期5730年で窒素14にβ崩壊して」という事を応用したのが、放射性炭素C-14年代測定法になります。
 ですからその2倍の11460年で、生物のからだに存在していたC-14は4分の1になり、それ以上古くなると極めて微量になります。それで測定した放射性炭素14により、その生物が今からどれほど前のものかが分かるという事です。AMSはその炭素14を直接数えることが出来るので、極めて微量な試料でも、もっと制度のよい結果が得られるという事になります。
 でもそれは前提条件が違えば(上記九大の文章参照)、全く違った結果になり、せっかくの精密な測定機器も役立たなくなります。
 その事が今度の太陽の黒点活動の周期的な強弱一つとっても、危ういという事が分かります。
 まして私たちは聖書のノアの洪水を真実として受け入れていますから、その時全世界で生じた地殻の大変動、火山爆発等々の激変による地球環境や宇宙放射線量などを考えた時、そうした法則は成立しなくなると考えています。AMSで割り出した年代は古過ぎ、紀元前約2500年といわれる大洪水とそれ以後の化石年代という仮説と真っ向から衝突します。