ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

日本人のルーツ

 先日高校時代の有志会があり、話題が古代日本史に集中しました。皆さん優秀でよく勉強していて、喧々諤々の論議を楽しく聞きました。
 日本人はどこから来たのか、そのルーツはどこにあるのか、いまだ解明されていない興味深いテーマです。
 私たち聖書の記事を文字通り受け入れている者たちの重視している出来事はノアの洪水です。それは創造以後増えた人々の悪に対して、神が下された刑罰であり、ノアと息子たち、その嫁たち8人、それに箱舟に乗ったペアの動物たちを除き、人間・動植物が全て滅びた物語です。
 ですから私たちの直接の祖先はノアの息子たちセム、ハム、ヤペテの生んだ子孫たちに遡ると言って良いでしょう。「これはノアの息子、セム、ハム、ヤペテの歴史である。大洪水の後に、彼らに子どもが生まれた…」(創世10:1)に始まる諸国民の系図にルーツを辿る事が出来るわけです。
 そして彼らの子孫はバベルの塔の事件以後、「地の全面に散ら」された(創世11:9)のです。
 その頃の気候がいわゆる氷河時代であり、ネアンデルタール人はその時代に生きた典型的な人間でした。彼らの住まいは造山活動で隆起した石灰岩が侵食を受けて出来た洞穴が主体でしたから、ヨーロッパや西アジアなどの遺跡・遺物は、ほとんどアルカリ成分に富んだこの洞穴で良く保存されています。石器・人骨・骨の工芸品など多彩なものが残っています。
 そして特に化石人骨の研究が盛んに行われています。ノアの洪水以前の死に絶えた人々の人骨を探すのは容易ではありませんが(最後の最後まで高い所で生き延びた為、水没した時は腐肉あさりなどにやられて残らなかったとみてもよいです)、このネアンデルタール人化石は実に多く、且つ乱されていない状態で見つかります。
 そして彼らやいわゆる古代型・現代型ホモ・サピエンスと呼ばれる人々は、徐々にその領域を広げています。ホモ・エレクトスと呼ばれる人々も、私たちのタイム・スパンでは同じ民族の一つです。ジャワ人(ワジャク人)、本日発表になったロシアの「デニソワ人」、北京人、山頂洞人、柳江人など、大陸南北からアジアの奥深くまで進んできています。氷河時代ですから(一つだけの巨大なもの)、今は海峡となっているところも、当時は陸橋となっており、例えばベーリング陸橋の場合、そこを渡って行った人々は、アメリカ大陸の原住民となりました。
 日本の場合、サハリンー北海道間の陸橋、津軽陸橋、南西諸島の陸化が生じており、そこから原日本人が入って来たと思われます。化石証拠としては沖縄の湊川人が有名です。今年2月には石垣島の鍾乳洞からも化石人骨が見つかりました。一方北方からの移住民の人骨は見つかっていません。北海道で見つかる可能性はあります。間接的な証拠として石器の製作技法があります。おそらくネアンデルタール人のルヴァロア技法を受け継いで発展した湧別技法で製作された細石刃が多数見つかっています。その製作集団は青森の丸山遺跡からも発見されており、さらに本州を南下したようです(稲田孝司氏による)。そして彼らの子孫が縄文人となっていったのではないかと思われます。
グーグル画像より。