ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

アウストラロピテクス・セディバの位置づけ

 2010年4月9日の朝日新聞は、南アフリカヨハネスブルク北約40キロにある洞穴で、男の子と成人女性の化石骨が見つかった事を報じていました。それは研究者たちにより科学雑誌サイエンスに発表されました。
 その化石のうち成人女性の脳容量は420〜450立方センチだそうです。これはアウストラロピテクス・アフリカヌス(通称ルーシー)とほぼ同じ位だそうです。
このセディバの正体は不明ですが、現代人の脳容量の範囲は800〜2000立方センチ、創造論者たちが完全に人間と見なしているホモ・エレクトスジャワ原人の脳容量は850立方センチ位です。ちなみに通称「トゥルカナ・ボーイ」KHM−WT15000(ケニヤ)は、推定1000立方センチ、同じケニヤのKNM−ER3733では850〜900立方センチあります。
 そしてこのセディバの発掘状況ですが、4月10日のAiGニュースでは、「かつて洞穴の一部であった穴(ピット)」から発見されたとありますが、その文中のBBCニュース(英国)によりますと、「それらの化石骨は、他の死んだ動物たちの化石と共にありましたが、それには剣歯虎、カモシカ、マウス、ウサギのものも含まれていました。そうした死体のいずれもが腐肉漁りにやられていないという事実は、全てが突然死に、急速に埋没させられた事を示しています」とありました。
 さらに人間の祖先という事でも、学者間の意見が異なっています。それは朝日新聞でも示されています。
 その記事を見ますと、どうもセディバはノアの洪水という激変で一瞬に他の動物たちと集められ、一箇所に埋没させられた類人猿の絶滅した一種だと思われますが、それなら洞穴堆積物の中での発見という事がひっかります。激変で洞穴が残る事はないでしょうから。発掘状況を詳しく知りたいところです。本当に洞穴だったのでしょうか?
 洞穴での化石人骨が保存状態の良い状態で発見されるのは、北京原人ネアンデルタール人になってからです。激変で隆起した石灰岩の洞穴です。 
 ですからAiGニュース担当者が「こうした類のニュースの解釈には慎重でなければならない」と警告しているのは、尤もな事です。
 それはとにかく、ホモ・エレクトス以降の人々、例えばネアンデルタール人クロマニョン人、いわゆる現生人類と言われているものなどは、全て完全に人間であり、創造週の六日目に創造されたという事を、私たち創造論者は主張したいと思います。アウストラロピテクスの類は「類人猿」に属するものと思われます。おそらく人間に先立って造られたのでしょう。
 「神は、その種類にしたがって野の獣、その種類にしたがって家畜、その種類にしたがって地のすべてのはうものを造られた。神は見て、それをよしとされた。そして神は、『われわれに似るように、われわれのかたちに、人を造ろう。そして彼らに、海の魚、空の鳥、家畜、地のすべてのもの、地をはうすべてのものを支配させよう。』と仰せられた」(創世1:26−27)。