ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

多発する地震?聖書の預言?

 2010年1月、ハイチ共和国マグニチュード7の地震が起こり、数十万の死者が出ました。2010年2月、チリではモーメント・マグニチュード(*1979年以来使われ出しました)という規模で8・8の地震が起き、2010年4月、メキシコでマグニチュード7.2という地震が起き、最近の中国では同じ4月にマグニチュード7.1という地震が起きました。
 2010年になってから、これだけの大地震が起こると、私たちはこの年もっと多くの地震が起こるのではないかと思ってしまいます。
 しかしサイエンス・デイリー誌の4月15日の記事によりますと、この数は特別異常なものではないということです。
その記事から拾って訳してみますと、「科学者たちは2010年は異常に高い地震活動の兆候を示していないと言っている。1900年以来、地震学者たちが大きなものと定義している規模、即ちマグニチュード7かそれ以上の地震が、平均16回毎年世界で起きている。1986年と1989年のように、6回ほどしかなかった年もあれば、1943年のように32回もあったりしているというように、年々かなりの変動がある。さらに2009年4月15日から2010年4月14日までに、18もの大きな地震があったが、数としては十分予想された変動の範囲内にある」と書かれています。
 そして今後も引き続き今年の大きな地震が起きた場所の周辺地域で起こるかも知れないという事です。
 ところでこうした大地震マグニチュードの測定がまちまちで、補正が必要なのはわかっていましたが、今度のモーメント・マグニチュードという言葉は初めてで、早速調べて見ました。
 それは1977年金森博雄によって提案されたマグニチュードの事です、と地震学者塩井宏幸氏のホームページにありました。

http://www004.upp.so-net.ne.jp/shioi/Ecomment.htm

 そしてその出し方ですが、以下の通りになっています。
Mw=(logMo-9.1)/1.5
Mo :地震モーメント(N・m) ※地震断層運動量
震源断層の面積、平均変位量及び地震の起こった場所の剛性率から、地震モーメントは次式で表されます。
Mo=μ×D×S
S  :震源断層面
D  :平均変位量
μ :剛性率
 これを見ますと、式そのものは簡単な対数と分数の組み合わせです。しかし実際には「地震モーメント」の計算が非常に難しそうだという事が分かります。SとDが直ちに且つ正確に決まらないと思われるからです。
 そうした事情からなかなか統一されたマグニチュードが出て来ないと思われますので、私たち素人はよく気をつけないといけません。
 それはとにかく、私たちが今年は地震が多いぞと思っても、実際には統計的に異常ではないと知らされると、なるほどそうなのかなと納得してしまいます。
 聖書では主イエス・キリストが、終わりの時の前兆として「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります」(マタイ24:7)と言っておられます。しかしまだこの頻発する地震の時は来ていないと言えるのかも知れません。私たちには知らされていないのですから、発言は慎重でなければなりません。