ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

林泰史著『老いない技術』と人間の寿命

林氏は高齢者医学の第一人者として精力的に調査・研究を行っています。
氏は第二次世界大戦後の日本人の平均寿命が50年間で約30歳延びた事を取り上げています。しかしそれは乳幼児や若い人々の死亡が戦後減った為であって、決して老化防止による寿命の伸びではない事を、統計的に明らかにしています。
 ですからこれまでの50年間での延びから、次の50年間で同じ延び方をして100歳〜115歳になるだろうと予測するのは間違いであると断じており、たとえ最長寿命が120歳という事は可能であっても、実質平均寿命は80歳であると、繰り返し述べています。
 そこで氏は「歳とともに進行する老化を認めながら、その進行を抑えたり、老化に伴う病気の発生を予防することが快適なセカンドライフ(*第二の人生)にとって大切です」と勧め、その為に「食べる」「動く」事の大切さを説いています。
 ところで私はここ十数年総コレステロールの値が極端に低く(100位)、氏はそうした人々の死亡率が総コレステロール値の高い人々より3割ほど高い事を指摘しています。それは主として血管壁の弱さから、脳血管系の病気で死ぬ人が多い為であると言っています。がんが潜在している場合もあるそうですが、いずれにせよ氏の言われる平均寿命80歳を全うするのは困難であろうと考えています。
 では聖書ではどんな事が言われているのかと言いますと、まず最長寿命ですが、大方の先生が120歳までと言っているのは正解なのです。
 「そこで、主は、『わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろう。それは人が肉にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう。』と仰せられた」(創世6:3)。主なる神がそう決められたのです。
 また平均寿命については以下の通りです。
 「私たちの齢は七十年。健やかであっても八十年。しかも、その誇りとするところは労苦とわざわいです。それは早く過ぎ去り、私たちも飛び去るのです」(詩90:10)。
 人生を健康に過ごして来た人でも80歳、そうでなかった人は70歳だと主は言われます。
 日本人の現在の平均寿命は男女共この数値を越えていますが、果たしてどれほどの人が認知症もなく健康でその齢を快適に過ごしているのでしょうか。意外にそういう人は少ないと思います。