ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

天文学におけるクエーサーと赤方偏移問題

 天文学という学問は私たち素人には極めて難して良く分からないところが多々あります。
 しかし一般には宇宙というものがビッグ・バンによって始まり、それが膨張しているという理論位は知っています。それを傍証していたのが、宇宙背景放射と言われる現象と赤方偏移です。
 ところが天文学者たちの長期にわたる観測報告では、その結果より理論を優先するという非科学的な問題も起きています。
 赤方偏移もその一つです。それは宇宙が遠ざかるにつれて、観測している星や銀河からの光の波長が長くなり、そのスペクトル(光がプリズムを通り抜ける時に出来る、違った色の縞=新明解国語辞典)がすみれ、あい、青など波長の短いものから、だいだい、赤の方へと移ってゆく変化を指しています。
 高校時代に物理を勉強すると、ドップラー効果という現象にぶつかります。身近な例では、救急車が近づくと、そのサイレンの音が高く聞こえますが、遠ざかると低く聞こえるというのがそうです。光波もそれによっていますから、その数値から光度距離何光年というのも分かる事になります。
 ところが英国王立天文台のマイク・ホーキンスによると、同じような周期の光跡を観察出来る2つのクエーサーを調べたところ、60億光年のものと100億光年のものでは、後者の赤方偏移が当然進んでおり、時間の遅れが出るはずなのに、全く地球に到達する時間に差がなかったという事です。2010年4月の発表です。これはビッグ・バン説と赤方偏移の概念を変えるような発見でした。

 さらにホールトン・アープの観察結果もあります。彼はハーヴァード大学卒業後、ウィルソン山天文台パロマー天文台で30年にもわたり、銀河やクエーサーなどを観察し続けました。天文学に関わる賞を幾つか手中にし、その研究の権威者です。1990年代初期にそれらの集大成を行っていますが、その中で彼はNGC4319と呼ばれる銀河とマルカリアン205と呼ばれるクェーサーの例を引き合いに出しています。
 それによりますと、マルカリアン205は12億光年に及ぶ赤方偏移を示し、NGC4319銀河の1億700万光年より遥か遠くに離れている筈でした、しかしアープの観察によると、その銀河とクエーサーの間には「橋」がかかっている事が分かりました。科学者たちは勿論猛烈に反対しましたが、観測技術が向上し、他の天文学者たちもより明確な画像の作成に成功し、この橋は正確に両者の中心部の核を結んでいた事が分かりました。
 それが事実とすれば、従来の「赤方偏移」の解釈は間違いになります。アープは「クェーサーのもつ赤方偏移は宇宙の膨張によるのではなく、その天体のもつ固有の性質に寄るものである」と結論付けました。
http://www3.osk.3web.ne.jp/~redshift/th8.html

 クエーサー(準恒星状電波源の略)は宇宙のはじめに最初に作られ、宇宙の一番遠いところに存在するという考え方は崩れました。少なくも銀河形成と同じ頃の若い準恒星という事になります。
 それは宇宙や地球の若さを主張する創造論者たちの見解に一歩近づいています。
http://www.icr.org/article/quasar/