ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

始祖鳥化石からの諸々の元素発見とその解釈


 2010年5月11日、米エネルギー庁・SLAC国立加速器研究所は、ドイツのソルンホーフェンから出た始祖鳥(アーケオプテリクス)化石について、蛍光X線スキャナーで調べた結果を発表しました。

 それが特筆すべきものであったのは、その化石から通常なら保存されない軟組織やリン・硫黄、亜鉛を含む元素が見つかったからです。地質学でジュラ紀と呼ばれる石灰岩層の中に覆われた形で、今から150年ほど前に発掘されたものを精査した結果です。
 この始祖鳥、恐竜から鳥への進化の途上にあるものというのが世間の常識でしたが、恐竜の鱗と鳥の羽を詳細に研究した創造論の研究者たちの結論は、それが「完全な鳥」であるという事でした。
 しかし始祖鳥の風切羽(かぜきりば)は、羽軸を挟んで両側に延びる羽枝を含む構造が左右対称でない為、飛ぶ事は可能であったそうです(飛べない鳥は左右対称)。
 米国創造研究所のブライアン・トーマス氏の最近の論評では、このスキャナーの技術により、幾つかの元素の分布地図が生み出された事が報じられています。それによりますと、骨と羽の軟組織のあった場所で正確にリン、硫黄、亜鉛が大量に配置されていたそうです。さらに羽毛の主成分であるケラチンという蛋白質も含まれていたそうで、研究者たちに言わせると「最も著しい成果」だというわけです。
 しかしです。このジュラ紀岩石の化石はおよそ1億5千万年前のものだと言われています。そこでトーマス氏は石灰岩という水をよく通す岩石中では、リンなどは破砕された層理面から流出し、とっくに消え失せていなければならないと言っています。
 でも元の骨や羽はまだ残っているわけですから、研究者たちには「アッと言わせるような」結果でした。
 そんな知られていない長年月の特別な保存「作用」といった奇跡の話は、「科学」(=再現可能なもの)の枠を超えており、トーマス氏によれば整合的な解釈として「始祖鳥の軟組織が堆積して以来、ほんの数千年という年月の経過である場合にのみ、つじつまが合う」という事になります。英語サイトは以下の通りです。
http://www.icr.org/article/5466/