ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

メキシコ湾のオイル漏れ事故という最悪な例と聖書

 4月20日にメキシコ湾の石油掘削基地で大爆発が起こり、海上への原油の流出が続いています。あるサイトの情報では今世紀最大の事故だと言われており、一日あたり27億円の損害になっているそうです。
 既に付近の沿岸部や湿地帯に溢れた原油がたどり着き、海生動物などに大きな被害が出始めています。
 この事故を起こしたのは、BP社という英国国際石油資本会社です。しかし到底この一社だけでオイル漏れを止める事は出来ませんから、米国のオバマ政権もその対策に躍起になっています。
 ところで上記損害額がどのようにして出て来たのか良く分かりませんが、ある英文誌によりますと、5月27日の記事では当初より2〜4倍の速さで噴出が続いているそうです。
 それで連邦政府の招集した専門家のチームは3つに分かれ、それぞれ独立した方法で原油流出率を推測しました。それによりますと結果的にはどの方法でも似たりよったりで、最低でも一日およそ12,000バレルほどになるそうです。これまでの総計では最低でも40万バレルには達しているようです。
 過去の事故では1979年のものが、およそ340万バレルで最大でしたが、この雑誌の予測ではもう半年もすれば、それを上回るそうです。
 海水との親和性のない、あのベトベトした原油が青い海や美しい砂浜を広く汚染するという事を考えると、ひどく憂鬱になって来ます。
 ところでその油ですが、聖書では原油ではなく、主としてオリーブの実から絞られたものです。また油を注ぎ出す油井は、活力を補給し、強化する三位一体の神の第三位格である聖霊を象徴するものとして描写されています。ですからその油を注ぐという事も、神の御霊を象徴する大切な言葉となっています。それはヘブル語動詞マーシャフから出た名詞であるマシアフの変化形メシーア、つまりメシアにたどり着くからです。つまり油注がれた者という意味です。それに対応するギリシャ語のクリストスが、神の御霊によって油注がれた方、キリストを指しています。
 「神である主の霊が、わたしの上にある。主はわたしに油をそそぎ、貧しい者に良い知らせを伝え、心の傷ついた者をいやすために、わたしを遣わされた…」(イザヤ61:1、ルカ4:18で引用)。
 神の御霊がイエス・キリストに油を注がれ、イエスは力強く福音伝道を開始されたのでした(マタイ3:16等)。
 ですから聖書での油注ぎは多くの人々に幸福をもたらしましたし、今も中断はありません。まさにメキシコ湾の油流出とは対照的な結果となりました。