ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ジャワ人と放射性年代測定法の誤り

 4月16日のサイエンス誌ウエブ版サイエンス・ニュースで、ブルース・バウワー氏が載せたのは、これまでほぼ人類学者たちが確定していた有名なインドネシアジャワ原人(*創造論ではジャワ人と呼ぶほうが適切)生存年代の大幅な遡りについてです。
 これまで人類学者たちはジャワ原人ホモ・エレクトスとし、その年代を5万年から3万年前と推定していました。それはアジアにおいていわゆる現生人類との共存が可能な年代でした(創造論者たちは彼らをもって人間とし、聖書のバベル以後の人々と推定しています)。
 ところが最近のアメリカ形質人類学協会年次総会での報告によると、アルゴンを用いた(アルゴンーアルゴン法かカリウムーアルゴン法)放射性年代測定法で、何と55万年前という値が出ました。これは多くの研究者たちを当惑させるようなものでした。
http://www.sciencenews.org/view/generic/id/58346
 早速ロンドン自然史博物館のクリストファー・ストリンガーは、やはりジャワ原人の年代は新しいのではないかとコメントしています。
 そのニュースに対しては、また米国創造研究所(ICR)のブライアン・トーマス氏が明確に反論しています。
それは同じICRの地質学専攻博士号を持つICR準教授アンドリュー・スネリング氏の研究論文結果等を踏まえたものでした。
http://www.icr.org/index.php?module=articles&action=view&ID=436
 そもそも極めて古い年代が出たのは、ジャワ原人化石の出た火山岩層の上下の放射性アルゴン崩壊に基づく測定法だったわけですが、その方法自体の信頼性がここで問われています。
 研究者たちはアルゴンの同位体40Arが不活性ガスで、岩石がまだ溶融状態の時、カリウム同位体40Kの崩壊で形成されると(放射性起源同位体アルゴン)、そこから脱出してしまい、内部には存在しなかったとの想定に立っています。「マグマから岩石の結晶ができる際、アルゴンはほとんどふくまれていないので、現在岩石中に存在する40Arは、岩石が結晶してから現在までに、40Kが崩壊してできたものである。したがって、40Arの量と岩石中のカリウムの量をはかれば、岩石が固まってから現在までの経過年数が求められる」(桜井弘『元素111の新知識』)。
 スネリング博士はそもそもその仮定が間違っているという事を、年代のわかっている火山岩が「異常に古い」測定値をしばしば出すという事実で確証しています。
 つまり放射性アルゴン年代測定法が全く当てにならないという事を主張しているわけです。例えば1980年米国のセント・ヘレンズ山が爆発した後、溶岩ドームの珪長質火山岩を調査した結果、何と35万年前と出ました。ニュージーランドのナルホエ火山(1954年)の時の安山岩では350万年前、1972年のイタリアのエトナ火山爆発後の玄武岩調査でも35万年前と出ました。
 ちなみにザイール産のダイアモンド(マントルで形成された後、爆発的火山活動で一気に上部地殻から地表に出たもの)の場合、60億年と地球の年齢より古くなってしまいました!
 これらは過剰な放射性起源40Arが火山岩中に遍在する事、その為に途方もなく古い年代が若い年代のわかっている火山岩分析で出てしまう事を示しています。古いマントル起源のマグマからの岩石分析でも同様である事が示されます。上記スネリング博士のサイトを良く見て下さい。
 結論としてジャワ原人化石層上下の火山岩放射性40アルゴン年代測定法は無効であり、およそ3万年位に推定している形質人類学者たちの意見の方が妥当という事になります。創造論者の見解では今から約4500年ほど前という事でしょうか。