ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

紫外線から私たちを守るDNAポリメラーゼη

 ネイチャー誌6月23日ニュース電子版では「太陽光からゲノムを守るもの」という題で、紫外線による人体DNAを損傷から守る為の酵素ポリメラーゼを紹介しています。http://www.nature.com/news/2010/230610/full/news.2010.313.html
 太陽から来る紫外線は人のDNAを損傷させ、色素性乾皮症とか皮膚がんを生じさせたりする有害な光線です。
 それは核酸の中にあるピリミジン塩基によく吸収され、DNA鎖の中でピリミジンが隣り合っている場合、その二つのピリミジン間で架橋が出来てニ量体というものになります。

 すると遺伝子発現領域にそれがあれば、異常となり上記の病気が発生します。
 今回ネイチャー誌のハイディ・レッドフォード女史のレポートによると、DNA複製の触媒となる酵素ポリメラーゼηは、従来の修復の仕組み(ピリミジンニ量体のある部分の前後を、制限酵素で切り出して複製と結合を行なう)とは異なり、ピリミジンニ量体を「乗り越えて」DNAの複製を行なえるという事を、研究者たちが発見しています。そしてその際、ポリメラーゼηは「堅固な分子の添え木」機能により、そのニ量体をすっぽり収め、紫外線による損傷を乗り越えてDNAを再び合成して行くのです。

ネイチャー誌によるポリメラーゼη(赤線の扱いにくい損傷部位を含む)の画像です。
 こうした研究成果を考えて見ますと、私たちの創造主である神は、天地創造の時から人間を有害な紫外線から守るため、人体内にそうした酵素をあらかじめ備えて下さったという事を思わずにはいられません。自然界においては「オゾン層」の存在も、創造主のみわざであり、恵みである事を銘記させられます。
 罪深い人間がフロンなどというモノを作って、必要がなくなった時それを空気中に放出し、オゾン層を破壊しているのです。絶対にそうさせず、少しでも皮膚がんなどを減らすように尽力しなければなりません。主である神はそれを助けて下さいます。
 「主は私の恵み、私のとりで。私のやぐら、私を救う方。私の盾、私の身の避け所…」(詩144:2)。