ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ロート製薬目薬容器包材開発グループの小久保さんと聖書の目薬の例

 朝日新聞6月28日号の夕刊に、老舗のロート製薬で目薬の容器を設計している小久保繁彦さんの事が紹介されていました。
 ロート製薬では基本的に目薬を入れる容器の設計は外部の専門家が行なっているそうです。ところが入社3年目の小久保さんに、会社から容器の手直しの要請がありました。その容器には両端に丸みがある為、ラインで流れて行くうちに重なり合ってしまうので、何とかして欲しいという事でした。
 こうした外部の専門家はだいたん製造現場の事を良く知らず、結局は現場の目がモノを言う事を、失敗学の権威である畑村洋太郎さんが、しばしば指摘しています。今回もそのような例だったのでしょう。小久保さんは必死になって考えました。そしてひらめいたのが、その容器の丸みのある両端を平たくするという事でした。そしてそのように改良したところ、大変うまくいったので、小久保さんは会社では一躍有名になりました。
 それからしばらくして、小久保さんは女子高校生が本来真上からさす目薬を、横から目玉に着きそうにしてさしているのを目撃し、衝撃を受けたそうです。なぜならノズルは横からさすと、零れ落ちて効果がないばかりか、目やにを吸い取ってしまう事になるからです。小久保さんは以前そうした苦情が会社に寄せられていた事を覚えてはいました。
 そこで小久保さんは容器を何度も試作しながら、アイデアを求め続けました。そして得られた結論は「360度、自由な向きからさせれば」OKという事でした。そして結果的に衛生問題も解決したわけです。試作品は正式な製品となり、今年はさらに改善したものが販売されています。
 小久保さんはこの仕事でパソコンを駆使しており、やはり疲れ目や乾き目になったそうで、毎日昼も夜も欠かさずつける事で、すっきりしているそうです。
 私も同じで、目がもっと悪くならないうちに使いたいなと思っています。
 実は聖書にもこの「目薬」の事が載っています。黙示3にあります。
 「わたしはあなたに忠告する。豊かな者となるために、火で精練された金をわたしから買いなさい。また、あなたの裸の恥を現わさないために着る白い衣を買いなさい。また、目が見えるようになるため、目に塗る目薬を買いなさい」(黙示3:18)。
 ここで目薬と訳されたギリシャ語は「コルルリオン」で、本来小さなケーキなどを意味する言葉だったようですが、ここ一箇所だけなので、明確には分かりません。おそらく、疲れた目の治療になる薬剤を染み込ませたものだったと思われます。
 しかしこの黙示録では霊的な意味で用いられています。霊的な癒しという事です。
 「自分自身の知恵や理性は、神の事柄からすれば盲目同然で、放棄するべきであり、神のみことばや御霊に身を委ねるべきです。そうすればその目も開かれて、自己の進むべき道、目的、義務、真の関心事が見えて来ます」(マシュー・ヘンリーの注解書ハテヘイ訳)。
 聖書のみことばという目薬で、いつも心の目がさわやかでありたいものです。