ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

イスラム教のブルカ(頭からすっぽりかぶる衣装)問題と聖書

 6月30日の新聞のニュースに「ブルカ禁止が欧州で広がっているね」という記事がありました。
 イスラム教は教祖ムハンマドにより紀元7世紀前半頃起こりました。その教えを記したものが「コーラン」で、神アッラーからの啓示を受けて彼が記したものです。その中には聖書の人物アブラハムモーセ、主イエスといった人々らも登場します。アラブの人々は旧約聖書に出て来る人物の子孫たちです。
 そのコーランの中にいろいろな規定があるわけですが、あいにく岩波の下巻しか持っておらず、どの箇所か分かりませんが、「美しいところは人に見せないように」という記述があるそうです。
 その為にこの簡単な言葉を厳密に解釈しようとすると、聖書の新約聖書に出て来る学者・パリサイ人といった、細かい規則にうるさい人々と同じで、女性としての美しい顔や胸を隠す為に、ブルカのような頭からすっぽりかぶる衣装を着用するよう義務付けるわけです。
 それで現在欧州において禁止の措置が広がっているそうです。理由はイスラム教過激派によるテロ事件が世界各地で生じており、それには女性がこのブルカの中に爆弾を隠しているのではないかといった疑いがあるからです。
 さらに欧州においてイスラム教徒の移民も増加しているそうで、彼らの間に過激な原理主義が浸透し、テロに繋がって行くのではないかという不安感もあるからです。
 その上彼ら移民した人々により、欧州の人々の失業も増加してしまうという危機感もあります。
 いずれにせよ、このブルカは黒っぽく全身を覆うのでは、欧州といえども暑い日には耐え難いのではないかと思ってしまいます。
 そこでイスラム教国の中にも、髪をスカーフで隠すくらいでもOKというところもあります。それが正常な感覚ではないかと思います。
 聖書の学者・パリサイ人といった人々は、モーセの律法に自分たち人間に過ぎない専門家がいろいろ細かい規定を追加し、それを庶民に守らせ、自分たちはいいかげんにしていた為、主イエス・キリストは彼らの事を厳しく非難しておられます。
 「あなたがた律法の専門家たちも忌まわしいものだ。あなたがたは、人々には負いきれない荷物を負わせるが、自分は、その荷物に指一本もさわろうとはしない」(ルカ11:46)。
 勿論キリスト教徒と言えども、肌を露わにしたりするのは良くなく節度が必要ですが、パリサイ人を含む律法の専門家たちは、庶民に重荷を負わせていました。ブルカはイスラム教過激派による負荷ですが、パリサイ人らは他の服装から食事など普通の日常生活の全般に至るまで、負担となる厳格な規律を要求していました。
 しかし主イエス・キリストが来られてからは、そうした人の規則は廃されました。
 「キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい」(ガラテヤ5:1)。
 私たちキリスト教徒は本質的に何でも自由です。しかし他の人々の「つまづき」となるような振る舞いは避けるよう努めています。