ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

米国のオイル漏れ事故とハリケーンによるさらなるダメージ

 最近の米国のニュースサイトを見ますと、英国BP社が起こしたメキシコ湾でのオイル漏れ事故に関するものが圧倒的に多くなっています。
 その流出を止める為にあらゆる努力がされているようですが、なかなか効果が出ないまま,オイルがメキシコ湾内を広く覆い、真に憂うべき事態になっています。範囲としてはテキサス州東部のルイジアナ州ミシシッピ州アラバマ州フロリダ州にまで及ぼうとしています。その湾岸沿いの地域で生態系が崩れ、海生生物はどんどん死んでいますし、ミシシッピ州の観光地も台無しになっています。それは米国経済にも大きな影を落としています。

 そして今ちょうどハリケーン到来の時期となっています。実際強いハリケーン「アレックス」がテキサス州とメキシコとの堺目あたりに上陸し、BP社の事故現場をかろうじて外しましたが、この影響でオイル漏れ拡大阻止の為の作業が中断されました。
 米国はオイル漏れとハリケーンというダブルパンチを受けています。まさに近頃としては最大の試練ではないかと思います。日本での台風と同じく、まだまだハリケーンは発生し、メキシコ湾を狙うのではないかと危惧されます。
 そうした中、聖書のある1節に目が留まりました。エレミヤ30:23です。
 「見よ。主の暴風、――憤り。――吹きつける暴風が起こり、悪者の頭上にうずを巻く。主の燃える怒りは、御心の思うところを行なって、成し遂げるまで去ることはない…」(エレミヤ30:23−24)。
 どうもこの試練は主なる神の「燃える怒り」によって引き起こされているのではないかと思うのです。
 ジョセフ・スティグリッツの本の題の如く、米国は「世界に格差をバラ蒔いた」元凶です。この国によるグローバリズムは、全世界に不幸をもたらしています。格差が広がり貧困が蔓延しています。
またパックス・アメリカーナ(=超大国アメリカの覇権が形成する平和ーウイキペディアより)の名の下での絶え間ない戦争、これも貧困者のゲリラ化をもたらしており、決して真の平和をアメリカは各国に構築していません。
 かつて主なる神はダビデに対して「あなたは多くの血を流し、大きな戦いをしてきた。あなたはわたしの名のために家を建ててはならない」(歴代第二22:8)と命じ、彼が神殿を建てようとするのを阻止されました。子のソロモン(=平和という意味)に主はそれを託されました。
 それと同じ事が米国にも当て嵌まるような気がしてなりません。米国のあまりに多くの戦争と流血がある為、主はもうその背信に倦んで、別の国に平和を作り出させようとしておられるのでしょうか。それともその行為を悔い改めさせ、世界中の貧困を撲滅させる方向へ転換させようとしておられるのでしょうか。
 オイル漏れ事故、ハリケーンを通して、米国の目が開かれる事を主は望んでおられるでしょうし、私たちも望みます。