ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

厚い岩塩層の謎

 岩塩は地学の用語ではハライトです。ギリシャ語ハルス(海)から来ているそうです。聖書ではそれと関連する言葉としてハラス(塩)も出て来ます。
 岩塩はいわゆる塩で、塩化ナトリウム(NaCl)です。通常立方体の結晶構造をとります。
 その生成は砂州などで海と部分的または全体的に隔絶した潟湖で、海水の水分が大量に蒸発し、残った塩分が湖底に沈み、長い年月をかけて岩塩になったものと言われています。実際イスラエル死海でその状況を見る事が出来ます。創世記でソドムに住んでいたロトとその妻は、はなはだしい悪の故にその町が滅ぼされる時、懸命に逃げましたが、妻は残されたモノを惜しんだのか、後ろを振り返り、「塩の柱」となってしまいました。
 ところで一般的な場所で見られる岩塩層は概して薄く、いろいろな物質で汚染されています。
 しかし世界の各地で見られる巨大な岩塩層は、汚染もほとんどなく、広大な面積と深さがあります。例えばヒマラヤ山脈の地下には、直径120キロもの岩塩層が存在するそうです。
 そうした巨大な層が斉一論と呼ばれる理論により、長い年月をかけてゆっくり形成されたとするには、様々な問題があります。現在の自然の作用でそんな巨大なものが形成されるのを、私たちは目撃していません。また長い年月なら当然他の物質も入り混じり、純粋な岩塩など形成されるはずもありません。
 米国創造研究所(http://www.icr.org/article/5361/)でも、この巨大な岩塩層形成の謎に取り組んでいます。
 それによりますと、創造論者たちがニューヨークからオハイオまで広がるおよそ60万平方マイル、厚さ数百フィートもの岩塩層を見た時、例えば過去において何か途方もない横方向の力が働いたに違いないと見ています。それは地球規模に及んだノアの洪水以外では考えられないものです。その洪水時に激しい地殻運動が生じたでしょうが、その時マグマが上方に噴き出し、また噴出した熱水の落下で生じたマグマ・オーシャンは塩で飽和した海水をも巻き込んで、深海へとどっと流れ込んだかもしれません。
 創造論者たちが考えたモデルは、その熱せられ塩分で過飽和となった海水(熱い水はより多くの塩分を溶け込ませます)が、圧力のかかった冷たい深海まで及ぶと、その塩分を保つ力を失い、底まで沈積して巨大な層が生成されます。そこには汚染物質が入り込む余地はありません。それらが後生の地殻運動作用で地下や地上に現れたのが、広大な岩塩層だというわけです。
 勿論それは一つの仮説に過ぎませんが、深海流も含めた考え方は興味深いものがあります。詩104:8の「山は上がり、谷は沈みました。あなたが定めたその場所へと」とある地殻運動から、いろいろな事が考えられます。純粋に近い岩塩はこうした激変作用を抜きにしては考えられません。