ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ガボンで見つかった微化石について

 2010年6月30日のネイチャー誌電子版では「西アフリカで見つかった古い微化石」という題で、アニー・マキシメン氏がその概要を紹介しています。
http://www.nature.com/news/2010/100630/full/news.2010.323.html
 それによりますと、西アフリカのガボン(フランスビルの丘陵地)で、(21億年前)という最古の時代の多細胞生物らしき 微化石が多く見つかっています。それらを眺めて見ますと、何ともきてれつです。創造論のCMIサイトからの写真を借用。

 この微化石の外側の縁はぎざぎざで、真ん中に瘤のような塊があります。上記画像bとcを見ると良く分かります。長さは7ミリ〜12センチくらいで、既に250以上の標本が採集されたそうです。研究者たちはそれがバクテリアの群生したものだったかも知れないと言っています。
 これまで生物の教科書を見ますと、インドの砂岩層から発見された生痕化石が最も古く、約11億年前と言われていましたが、多細胞動物として明確になるのは、オーストラリアで発見された一連の動物化石で、その地の名前をとって「エディアカラ動物群」(約5億4500万年以上前)と呼ばれています。それは先カンブリア紀末期に属していたと考えられています。そしてその後カンブリア紀に入りますと、カナダのロッキー山脈の中にあるバージェス頁岩層から見つかっている、これまたきてれつな多細胞動物群が有名で、その頁岩層の名前をとって「バージェス動物群」(約5億年前)と呼ばれています。
 今回のガボンで見つかった微化石はエディアカラ動物群から一挙に15億年も遡る事になります。ですから既に日本のサイトでも取り上げられているほどです。
 しかしそれは本当にそんなに古い多細胞動物なのでしょうか。
 創造論のCMIサイトでは、早速反論が試みられています(http://creation.com/earliest-multicellular-life)。面積3万5千平方キロメートルもある広大な盆地に遺跡が存在しています。深さも2千メートルはあるそうです。この盆地の西側も主として広大な花崗岩の層から成っています。
 花崗岩は地下の深部でマグマがゆっくり固結したものですし、片麻岩は堆積岩や火成岩が高温のマグマに長期間曝された時、変成して出来たものです。そうした広大な片麻岩の地層は火山活動を伴っていたに違いありません。そして遺跡はその上を覆う粒の細かな堆積岩層にありました。
 そうした途方もなく広大な地層はノアの洪水という激変作用によって堆積したものと考えるのが妥当です。
 そして研究者たちが主張する多細胞動物という点でも、曖昧さが残ります。細胞分化の証拠がないそうです。彼らでさえ言っているように、もしそれらが「生物」であるにしても、バクテリアの群生したものと考えるのが妥当です。エディアカラ動物群との繋がりもおよそ考えられません。
 それゆえ創造論者たちは、それらが現代でも普通に見られるバクテリアの群生と何ら変わりないと結論付けているようです。進化の作用とは全く無関係です。