ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

エルサレムで発見された「最古の」書かれた文書断片

 7月12日のサイエンス・デイリー誌に「これまでエルサレムで発見された事のないほど古い文書が発掘された」という題のニュースが載っていました。
 それは古い城壁のある都市の外部で発掘された小さな粘土片です。そしてそれはダビデがその要塞となる町を占領する以前、紀元前14世紀以前のものと報じられています。
 出土地点は正確には、神殿のある領域の南側にある三角形の丘の北の部分で、オフェルと呼ばれています。その地名は聖書にも出ています(ネヘミヤ11:21他)。ヘブライ大学考古学研究所のエイラト・マツァル博士が指揮して、そこを発掘しました。
 その断片は2×2・8センチ、厚さ1センチで、何らかの書き板の一部と思われています。

 それを良く見ますと、楔形をした象徴文字らしく(ヘブライ文字ではなさそう)、内容は「あなたは」「彼らを」「後に」「するべき」などといった、あまり重要なものではありませんが、その手書きはしっかりしています。
 もしその年代がだいたい正確であるなら、時期は聖書の士師たちや先見者たちが活動していた頃で、エブス人という民が住んでいた事になります。
 「王とその部下がエルサレムに来て、その地の住民エブス人のところに行ったとき、彼らはダビデに言った。『あなたはここに来ることはできない。めしいや足なえでさえ、あなたを追い出せる。』彼らは、ダビデがここに来ることができない、と考えていたからであった。しかし、ダビデはシオンの要害を攻め取った。これが、ダビデの町である」(サムエル第二5:6−7)。
 それまではヒゼキヤ王(紀元前およそ716〜687年頃統治)がダビデの町のシロアム付近で岩をくり抜いて作った水路で見つかった書き板が、最古だと言われていましたから、この発見はその年代を上回る古さという事になります。
 このオフェルの丘をもっと広範に深く掘り下げると、貴重な遺物がさらに出て来るのではないかと思います。