ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

デイニュートラルフラワリング(DNF)遺伝子、CONSTANS(コンスタンス)遺伝子と開花の仕組み

 サイエンス・デイリー6月29日の電子版に「なぜある植物は春・秋に、ある植物は夏に開花するのか」という題の小論文が載っていました。
 研究者たちはその理由を探る為に、雑草シロイヌナズナ(学名アラビドプシス)を選んで使いました。以下にサイト(http://kunpeida-home.blog.so-net.ne.jp/archive/c15375764-1)からお借りしたアラビドプシスの写真を載せさせて頂きました。

 その中には重要な開花の誘導物質であるCONSTANS(コンスタンス)遺伝子というものがあり、研究者たちはその発現の制御を担っている遺伝子を分離させたとの事です。
 創世記のはじめに主なる神が「季節」を造られた事が分かります。この季節によって変化する昼夜の長さに影響を受けて反応する性質の事を「光周性」と言います(高校生物の教科書より)。そして明るい時間が長くなると花芽を形成する植物を長日植物と言い、短くなると花芽を形成する植物を短日植物と言いますが、この光周性を示さない植物も存在して、中性植物というのだそうです。
 アラビドプシスは元々長日植物でしたが、この光周性を示さない中性のものが見つかりました。この開花の変異体が研究され、正常なアラビドプシスからその変異した遺伝子が突き止められました。それはデイ・ニュートラル・フラワリング遺伝子(DNF)(中性開花?遺伝子)と呼ばれ、それを変異した植物の中に導入してやると、正常な長日植物に戻ったそうです。
 従って正常な植物の開花におけるDNFの役割は、コンスタンス遺伝子制御に関わっている事が分かりました。
 正常な植物では日が十分長くなって条件が整うまでは、DNFはコンスタンスのレベルを抑制します。活動的なDNF遺伝子のない、変異した植物ではコンスタンスは抑制されないので、まだ日の短い年のはじめに開花します。逆に長日条件下では開花が遅れます。
 このDNF遺伝子は、アラビドプシス以外ではまだ見つかっていないそうですが、研究者たちはやがては他の種類の花でも見つかるのではないかと期待しています。
 創造のはじめに神がこのDNF遺伝子変異体を植物に組み込んでおられたのかは分かりませんが、「光る物は天の大空にあって、昼と夜とを区別せよ。しるしのため、季節のため、日のため、年のために、役立て」(創世1:14)とあるからには、四季おりおりにきれいな花を楽しめるよう神が意図しておられたのは間違いないでしょう。