ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

流紋岩・安山岩の地帯での土砂崩れに見られる風化や侵食からノアの洪水による堆積層形成を考える

 8月6日の朝日新聞科学欄では、梅雨明けの時期に全国各地で生じた大規模な土砂崩れの事が報じられていました。土砂崩れは広義には地滑りと同じで、侵食
作用の一つです。そしてそれは岩石の風化と関連しています。
 特に注目されるのは、今回花崗岩地帯(そこでは風化の作用により、ぼろぼろになったいわゆる真砂土=まさつちが存在し、土砂崩れが起こりやすい)ばかりでなく、地表で出来た硬く風化しにくい流紋岩安山岩などの火山岩帯でも、そうした土砂崩れが発生した事です。
 つまり深成岩である花崗岩はもとより、火山爆発による流紋岩安山岩などどんなに強固な火成岩でさえ、風化と侵食の作用により、土砂崩れ、地滑りが生じ得るという事です。それならまして砂岩や石灰岩などの堆積岩が、風化と侵食をさらに受けやすい事は明確です。
 そしてそうした災害を通して私たちは実際に岩石地帯の至るところで不整合が生じているのを観察します。
 ではかつて見た事もないような大災害が生じて、堆積岩が砂岩、石灰岩、頁岩など互層で整合を成して分厚い地層が出来ているところではどうでしょうか。
 そうした地層のある場所では、例えば砂岩層と石灰岩層との境界面での不整合を、私たちは目で実際に観察出来るはずです。
 しかし創造論AIGサイトで最近再掲載された2年前のアンドリュー・スネリング博士による論文(http://www.answersingenesis.org/articles/am/v4/n1/no-slow-erosion)では、有名なグランド・キャニオンの地層が取り上げられ、その風化や浸食の証拠があるのかどうか、詳細に調べられ報じられています。
 もし地層が数百万年にもわたり徐々に堆積して来たとしたら、その間頻繁な風化や侵食の痕が必ず見られる筈で、整然と重なっていて整合を成している事などあり得ません。
 しかし上から順にカイバブ、トロウイーブ、ココニノ、ハーミット、スーパイ、レッドウオール、テンプル・ビュート、ムアブ、ブライトエンジェル、テーピーツなどと名付けられた岩石層(石灰岩、砂岩、頁岩が整然と積み重なっています)の境界面を詳細に調べたスネリング博士は、それらのどこにも風化や侵食の証拠が得られなかった事を強調しています。下図の先カンブリア紀に、ノアの洪水の急激な侵食とテーピーツ砂岩層の堆積が始まっています。

図はhttp://www.s-yamaga.jp/nanimono/chikyu/chishitsukozo-chishitsuchosa.htmから借用。
 例えばレッドウオール石灰岩層の下には、限定された場所で例外的に不整合の見られる箇所がありますが、それは水路により急激な侵食を受けた為です。しかしその侵食箇所もまた石灰砂ですぐ充填され、テンプル・ビュート石灰岩層を形成しました。でもそれはあくまでノアの洪水期の水路の痕跡であり、それがなかった他の場所では、上のレッドウオール石灰岩層と、下のムアブ石灰岩層との間の境界線を引く事が不可能になっています。大洪水で連続的に堆積したからです。
 世の地質学者たちは、ムアブ層は今から5億〜5.2億年前に堆積し、その上のテンプル・ビュート層は3.5億〜4億年前に堆積し、さらにその上のレッドウオール層は3.3億〜3.5億年前に堆積したと想定していますが、スネリング博士などの精査により、風化や侵食の証拠はなく、これらの石灰岩層が連続的に堆積したと想定する方が遥かに論理的です。この高さ1,372メートルにも及ぶグランド・キャニオン層の膨大な厚さは、ノアの洪水のおよそ1年のうちに連続的に堆積した事を物語っています。上記AIGウエブサイトでスネリング博士の説得力ある説明をご覧になったら如何ですか。