ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

『超高層ビルの仕組み』を読む

 講談社ブルーバックスの鹿島編『超高層ビルの仕組み』を読みました。現在世界の各地で超高層ビルが建設されつつあり、どういう工法でそれが成されているのか興味があって、一気に読み終えました。
 勿論私たち一般の人々がその建設現場に足を運び、そこで行われている最先端の技術による組み立てを実際目で確かめる事は出来ないので、書かれている内容について理解が難しい箇所が幾つかありました。私の高校時代の友人で高層建築を手がけた人々がいるので、いつか機会があったら訊いてみようと思います。
 最初の章を見てみますと、昔は高層建築は米国が主体でしたが、現在はアジアで盛んに建設されているのが分かります。特にアラブ首長国連邦のドバイでは、超高層ビルの世界ランキング10のうち、トップのブルジュ・ハリファ(高さ828メートル、168階)を始めとして3つも占めています。その他では中国が目立っています。
 日本は世界で最も地震の多い国なので、そうした超高層建築は不可能だと思っていましたが、何と技術的には十分可能だそうです。それを妨げているのが、狭い敷地面積と、「航空法」の規制の為だそうです。ちなみに「超高層」ビルとは、高さ60メートル以上のものだそうですが、現在ビルとして一番高いのは、横浜ランドマークタワーで、高さ296メートル(70階建て)となっています。
 なぜ日本で世界に匹敵する超高層ビル建設が可能なのか、それは特に地震に対する弛みない制震・免震構造の研究と実験の積み重ねがあり、実際の適用もされているからであろうと推測されます。
 特に私が注目したのは免震構造で、土台と建物の間にゴムと金属板を向後に挟んだ積層ゴムを入れ、それにダンパー(減衰器)を組み合わせたものです。

http://www.answer-creation.net/vv-seto/cat96/から借用させて頂きました。
 これは凄い!地震の揺れで変形した図が挿入されていましたが、この積層ゴムは良く耐えています。これが超高層ビルの土台の上にあって建物を支えているのです。
 そしてその建物はタワークレーンを用いて徐々に積み重ねられてゆき、超高層ビルが完成します。
 通常3階分程度を1単位として計画するそうですが、最近増えている超高層マンション(鉄筋コンクリート造)の場合、各階ごとに施行してゆくのでないと難しいそうです。
 そうした事を考えながら頭に浮かんだ聖書箇所があります。
 「あなたがたは使徒預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です」(エペソ2:20)。
 これは教会(信徒の集まり)が建築物に譬えられている箇所です。その霊的建築物の礎石が救い主イエス・キリストであり、その上に弟子たちのうちの使徒と任命された者で教会が形成され、さらにその教会に新たな信徒が加えられて「超高層」のように大きな教会となってゆく様子が分かるでしょう。
 上記の土台と積層ゴム(+ダンパー)こそ、何事にも揺るがないイエス・キリストご自身です。その上に信徒としての生活を築き上げて行く事が、ぶれない安全な唯一のやり方です!