ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

サイモン・コンウエイ・モリスの『カンブリア紀の怪物たち』を読む

 高校生物学でも触れられているいわゆる「カンブリア紀」大爆発については、その根拠となったカナダのバージェス頁岩層中の奇天烈な化石群が有名です。それについては先に故スティーブン・グールドの『ワンダフル・ライフ』を読んだ事がありますが、この本ではグールド批判も含めた研究結果が分かりやすく説明されています。しかしどちらも進化論者である事に変わりありません。
 進化説によると、地上における最初の生物は原核生物としてのラン藻が知られており、それの作った石塊であるストロマトライトが有名です。今でもオーストラリアに行くと見られます(ハテヘイも一度は見てみたい!)。それから真核生物となるわけですが、これまた先カンブリア紀末期のエディアカラ動物群の化石がオーストラリアから発見されています。クラゲらしきものなどが復元されており、モリスもこの動物群に触れています。しかしその種類は多くなく保存状態もよくありません。モリスによればそれは砂岩や泥岩の中に保存されていたからだという事です。下図の化石画像から明らか。

 そしてカンブリア紀に入ると、バージェス頁岩(これも砂岩や泥岩と同じ堆積岩で、細かい泥の粒子が水中で堆積し固まったもので、泥岩と本質的差はありませんが、そこに取り込まれた化石の保存状態は極めて良好)に代表される多様な水中動物群が突然爆発的に増えたというものです。それらはグリーンランドや中国の澄江、アメリカ合衆国などでも見つかっています。下図は有名なアノマロカリスの触手だそうで、微細なところまで鮮明です。

 このエディアカラ動物群と、カンブリア紀の動物群との間に繋がりがあるのでしょうか。モリスは否定的です。何らかの交代劇が起きたと想定しています。またカンブリア紀になぜ「大爆発」があったのかという事についても、謎解きは「始めたばかりの段階」だと言っています。
 こうした初期の動物群の謎は、進化論では容易に解く事が出来ないでしょう。
 しかし創造論のノアの洪水を考えれば、答えは容易でしょう。米国AIGという創造論のサイトで、クルト・ワイズ博士は以下のように言っています。
 古い海生生物のうち、エディアカラ化石群の動物たちは、ノアの洪水の初期に深い海床に落とされ、上からどんどん堆積してくるものの圧密を受けて砂岩や泥岩と化し、次にカンブリア紀の動物群が洪水の半ばに埋没させられ、頁岩などの堆積岩に取り込まれたと。ちなみに陸生動物たちはもっと後の洪水の水がどんどん高くなってからです。知恵ある人間は地上の高所に逃れて溺死し、腐肉漁りにやられたりして、ほとんど化石化しなかったものと思われます。