ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

ニューヨークタイムズでも報じられた日本の100歳老人の行方不明記事

 8月15日のニューヨークタイムズには「日本では、最高齢者を調べたら、多くの人々が亡くなっていた」という題の記事が載りました。だいたいネットの報道関係サイトを見ても、日本に関してはあまり記事にするような事がないのか、ふだんほとんど載っていませんが、今度の電子版ではトップの位置に、お年寄りケアに関する写真と共に掲載されていました。それほど2010年8月の日本の新聞記事は衝撃的だったという事でしょうか。
 この記事をきっかけに全国で改めて100歳以上のお年寄りを調べた結果、13日までに279人の所在が不明だという事が判明しました。朝日の統計では兵庫県大阪府が突出しています。それが100歳以下であれば、NPO法人「もやい」の理事長コメントにある通り「膨大な数に上るはずだ」。
 医師なだいなだ氏が提唱して立ち上がった「老人党」のサイトにも、それに関連する投稿が載り始めています。なぜそうなのかという疑問に対する多様な答えがここから見つかるでしょう。
 ニューヨークタイムズはこんな書き出しになっています。「日本は長らく最高齢者たちを多く抱えている事を誇りにして来た。それはここで多くの人々が言うように、優れた食事とお年寄りへの関わり合いを伴う社会への証であり、西洋の追随を許さないものである」。
 強烈な皮肉です。そしてその後の記事は日本の報道を参照しながら、幾つかの事例を紹介しています。そしてそれらを集約する形で、毎日新聞の社説「これが長寿国の現実なのか」という題を載せています。今や日本は老人福祉に関しては、世界でも最低に近いのではないですか。
 そしてそれが生じた原因について、NYTは今のところ何が起きたのか明確な答えはないとしながらも、老人党の投稿者たちのような意見を幾つか推定しています。
 最後に役人たちは「日本には100歳の人々は想定以よりも遥かに少ないかもしれない」事を認めていると述べながら、足立区のお年寄りサービス部門の長の話として「自然界で150歳まで生きるのは不可能だが、日本の行政の世界では不可能ではない」と結んでいます。
 ハテヘイは改めて日本という長寿社会の深刻な問題を考えて見ました。長く貴重な人生経験を持つお年寄りが「貶められています」。元気でポックリという人は極めて少ないでしょう。多くが寝たきりで、介護する側も疲労困憊です。両者共に今の生活のあり方を幸福だとは見ていません。
 では聖書はどう言っているのでしょうか。
 「あなたは白髪の老人の前では起立し、老人を敬い、またあなたの神を恐れなければならない。わたしは主である」(レビ19:32)。
 「あなたを生んだ父の言うことを聞け。あなたの年老いた母をさげすんではならない」(箴言23:22)。
 限りないお年寄りへの尊敬と従う事が、聖書では祝福となりますが、その基盤のない日本では侮蔑と虐待が多く、多くのお年寄りは悲しんでいます。
 しかし主の支配される時には、「若い女は踊って楽しみ、若い男も年寄りも共に楽しむ。『わたしは彼らの悲しみを喜びに変え、彼らの憂いを慰め、楽しませる』」(エレミヤ31:13)。そんな時が早く来る事を待ち望んでいます。