ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

本の虫退治の新しい方法と聖書

読書が趣味の人は、古い本などを読み返しているうちに、必ず小さな本の虫を見つけると思います。その虫の正体は何か。ネットで調べますと、http://allabout.co.jp/gm/gc/55114/に詳しい説明がありました。代表的な虫はシミとシバンムシとなっています。その絵も載っていましたので、拝借させて頂きました。
               
 このうち私がよく見かけるのは、銀色をしていますから、シミの方なのでしょう。すぐ隠れてしまうので、潰す事はあっても、形を正確に捉えた事はなく、こんな形をしていたのだろうかと思います。
 ところで朝日新聞8月17日の夕刊に、「本の虫退治CO2作戦」という題で、国会図書館が取り組んでいる新しい虫の駆除方法が紹介されていました。そこで登場しているのがシバンムシで、上図右側のほうです。図はジバンムシとなっていますが、シバンムシのほうが正解でしょう。茶色という事なので私は見かけた事がありません。ちなみに前者のシミは「紙魚」とも書かれますし、また「衣魚」とも書かれます。ですから上記サイトでは「衣類をも食べます」と、ちゃんと説明がなされています。また上記サイトでは駆除方法として、殺虫剤の使用が挙げられています。また虫干しに効果がある事も指摘されています。
 しかし朝日で紹介されている国会図書館での駆除方法は、全く新しいやり方です。地下一階に用意された大型保温テントに、シバンムシの付いている書籍(特に和紙のもの)をダンボールに入れて運び込みます。そして6本の二酸化炭素の入ったボンベをそばに置いて、60パーセントという高濃度の二酸化炭素をそこに流し込みます。そして室温25度、2週間燻蒸(くんじょう)する事で、成虫から卵まで完全に駆除する事が出来るのだそうです。
 それは画期的方法と言えますが、他の図書館にノウハウを提供出来ても、一般の蔵書家の家では難しいでしょう。
 それでは聖書の時代はどうだったのかと言いますと、この「シミ」は実際登場します。旧約・新約あわせて1ヶ所ほどです。旧約のヘブル語はアーシュで日本語訳は「しみ」、新約はセースで旧約と意味は同じですが、新改訳聖書では言葉の統一性がなく、「虫」という訳語がほとんど、「しみ」と訳された箇所は1つだけです。「しみ」と統一するべきでしょう。ちなみにギリシャ語セースはヘブル語サースの音訳でもあり、サースは辞書では「しみ」と同じですが、新改訳は「虫」と訳しています。何ともややこしい。
 用例を見ますと、上記の「シミ=衣魚」で、衣・着物に取り付いているものです。しかし譬えとして持ち出されています。
 「しみ(アーシュ)が彼らを衣のように食い尽くし、虫(サース)が彼らを羊毛のように食い尽くす」(イザヤ51:8)。
 この箇所が典型例です。全て衣につく「シミ」です。このしみは気付かれないまま、ゆっくりと働く破壊力を象徴しています。しかも選ばれた対象(未信仰の人や地上の全ての所有物など)を確実に滅ぼしてしまいます。「彼ら」とあるのがキリストに敵対する人々です。
 「自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きず物になり…」(マタイ6:19)。これは地上のモノです。
 また神ご自身もしみのように、音も無くしかも確実に背信の民に対して裁きをもたらす方として示されています。
 「わたしは、エフライムには、しみのように、ユダの家には、腐れのようになる」(ホセア5:12)。
 この世の富に頼り、神を嘲る人は、いかに精力たくましくても、神がしみのようにその人を蝕み、滅びの裁きを下されますが、神に頼る人は、地上の朽ちるものに依拠していませんから、肉体が滅んでも霊魂は永遠に朽ちない天国へと召されます。あなたの備えはいかに?