ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

脳のブローカ野についての新研究とそこに障害のあった聖書の人物

 9月21日のサイエンス・デイリーのサイトでは、「複雑な脳の舞台が言語を支配している」という題の研究が紹介されています。
 そこではこれまで脳の言語に関わる2つの主要な分野であるブローカ野とウエルニッケ野のうち、ブローカ野についての新発見が記されています。
 それによりますと、これまでブローカ野自体も2つの領域からなるというのが学界の定説だったようですが、今度の新研究では、臨床の面から又磁気共鳴映像分析から、ユーリッヒ研究センター(ドイツ)の共同研究者のうちの一人は、「ブローカ野は2つではなく幾つかのものから構成されており、その全てが高度に分化したモザイクを形成している」と言っています。そこは言語能力専用の複雑な世界となっているようです。
 この新発見は言語研究の為だけでなく、脳卒中の診断や治療の為にも役立ちそうです。また言語理解の為に重要なもう1つのウエルニッケ野についても、新たな研究が始まっています。

画像はhttp://mai-mu.cocolog-nifty.com/blog/2008/03/1310_6b52.htmlからお借りしました。
 脳の複雑な仕組みの研究には限りがありません。上記の「モザイク」の一つ一つの研究の成果もこれからになります。
 ところで脳卒中ではよく見られますが、舌や唇の運動障害のためにろれつが回らず、うまくしゃべれないといった事が起こります。それはまさにブローカ野が冒されて生じるそうですが、その人は他人の言う事は理解出来ます。
 それが幸いした例が聖書にも載っています。
 「すると彼の耳が開き、舌のもつれもすぐに解け、はっきりと話せるようになった」(マルコ7:35)。
 救い主イエス・キリストガリラヤ伝道中に、その地の人々が「耳が聞こえず、口のきけない」という二重の苦しみにあっている人を連れて来ました。連れて来た人々は、イエス・キリストがこの苦難の人を助けて下さると信じていました。一方苦難にあっている当人もおそらくブローカ野がやられ、舌がもつれていて、主に訴える事は出来ませんでしたが、おそらく主が考えておられる事は理解出来たのではないでしょうか。そこで彼も全能の主に委ねたと思われます。
 その結果主は彼の二重の苦難を取り去って下さいました。その奇跡のみわざには当人以上に、連れて来た人々が驚愕し、主を賛美しました。
 今日主イエス・キリストを信じたからといって、障害を受けたブローカ野が正常にならない人々は多くいます。それでも他人の言う事が理解出来るというのはすばらしい事です。脳卒中の後遺症で寝たきりの人々でも、救い主を信じ、その賜物を用いて主の栄光を表わしている人々は多くいます。
 私は父親の家系で脳卒中が多く、総コレステロール値は最低を下回ります。十分それが生じる可能性がありますが、大脳皮質のブローカ野で起きたら、それは主の恵みと受け止めたいと思います。