ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

半田ビーズという優れものと聖書のイエス

 9月14日の新聞に「狙ってつかむ半田ビーズ」という題のコラムがありました。詳しいイラストがあり、読んで見て大変楽しい思いをしました。
 この発想者東工大教授の半田宏教授に拍手喝采

上図はhttp://www.tamagawa-seiki.co.jp/jp/news09/bio/bio-nano2.htmlから借用し、一部書き換えました。
 無数にあるヒトの蛋白質の中から標的となるものだけを捕らえる為、半田教授は「機能性ナノ磁性微粒子」(FGビーズ、通称半田ビーズ)というものを開発しました。
 これは微小なプラスチック(ポリGMAという材質)の玉の中にフェライト(=酸化鉄を主成分とするセラミックスの総称)を、磁石で引き寄せられる程入れたもので、玉の表面にリガンド(特定の受容体に特異的に結合する物質の事で、配位子とも言う)を幾つか繋げてあります。
 これを釣りに譬えると、ビーズ(玉)は釣り竿、その表面から伸びている針に付いているリガンドはえさで、標的蛋白質は海の魚に相当します。
 この釣り竿を無数の蛋白質が含まれている溶液に漬けますと、標的蛋白質だけがリガンドに結合します。ビーズは鉄化合物が入っているので、磁石でそれを引き寄せ、溶液を捨てれば標的蛋白質だけが釣られて残るという仕組みです。
 朝日ではこのリガンドが悪名の高いサリドマイドで、たくさんある蛋白質の中から見事「セレブロン」という、副作用に関わる蛋白質が発見された事を報じています。
 この記事を見ますと、どうしてもマタイ17を思い出します。
 イエス・キリストと弟子たちがガリラヤのカペナウムという所に来た時、宮の納入金を集める人々がやって来て、弟子のペテロにイエスは納入金を納めないのかと詰問しました。
 イエスは世にあってもユダヤ人の王ですから、その弟子たちは納入の義務はありません。しかし集金の人々をつまずかせない為、納入しようとされます。
 しかし一行にはお金がありません(伝道者は今でもそのようです)。そこでイエスはペテロにガリラヤ湖での「釣り」を命じられました。
 「しかし、彼らにつまずきを与えないために、湖に行って釣りをして、最初に釣れた魚を取りなさい。その口をあけるとスタテル一枚が見つかるから、それを取って、わたしとあなたとの分として納めなさい」(マタイ17:27)。
 ここにあるスタテルとは銀貨の事です。ペテロはえさをつけて湖に釣り竿を投じました。すると銀貨をくわえた魚が釣れました。この魚は「リガンド」とも言うべき銀貨が結合していた事になります。
 何だたわいもない事を!と言うなかれ。神の知恵はどんなに愚かに見えても、聖書全体を見ればいかなる卓越した科学者たちより遥かに優るのです。