ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

細胞壁から核を密かに狙うHIVスパイと聖書のエリコの事例

 9月29日のサイエンスデイリー(英語)のサイトに面白い記事がありました。「スパイをこっそり細胞の核に入れる」という題のものです。
 米国デューク大学生体工学の研究者たちは、「分子スパイ」をこっそり使って細胞壁を通過させ、その核の中に滑り込ませる方法を見つけました。
 その分子スパイとはヒト免疫不全ウイルス(=HIV)ウイルス蛋白とその中に包み込まれた銀の超微粒子の事です。
 このHIVは最終的にヒトにおいて後天性免疫不全症候群(=エイズ)を引き起こす恐ろしいRNAウイルスです。それは免疫系の要である白血球におけるリンパ球T細胞を標的にし、CD4という受容体のある細胞壁から中に侵入し、核に近づく事が出来ます。そして逆転写酵素というものを用いて、自己のRNAをDNAに変え、ヒトの核内にあるDNAの中に組み込みます。そのDNA部分をプロウイルスと言い(もはやそれを生涯除去する事は不可能)、ヒトのRNAポリメラーゼというもの(触媒酵素の一つ)を利用して、自己のRNAを転写し、核から出て細胞質に入ります。それらが集合して新たにウイルスが作られ、細胞壁から外に出て増殖してゆくのです。細胞内部で増殖すると、そのCD4陽性リンパ球は破壊されます。今のエイズ治療薬は主として上記逆転写酵素を阻害する為のものです。
 一方銀の超微粒子は細胞に拒否されず内部に入る事が出来、光をよく反射させます。
 そこで研究者たちは通常レーザー光をその標的分子スパイに照射させ、その散乱状態から細胞や核のHIVを分析する方法を考え出したわけです。この散乱を表面増強ラマン散乱と呼ぶのだそうです。研究者たちの最終的な目標は、この超微粒子を他の作用物質(HIVウイルス蛋白ではない)と付着させて細胞内に入れ、薬による治療の効果を高める事です。
 この記事から聖書の類似箇所を見つけました。旧約のヨシュア記で有名なエリコ偵察とその町及び城壁の破壊です(2,6章)。
 「ヌンの子ヨシュアは、シティムからひそかにふたりの者を斥候として遣わして、言った。『行って、あの地とエリコを偵察しなさい。』彼らは行って、ラハブという名の遊女の家にはいり、そこに泊まった」(ヨシュア2:1)。
 この二人のスパイは銀の超微粒子とHIV蛋白分子に相当します。あの地とはカナンの事で、CD4陽性リンパ球T細胞の存在する場に相当します。エリコの町は二重の城壁に囲まれており、ラハブの家はその上にありました。そして城壁内部がエリコの町の主要部です。この二重の壁の最初のものがリンパ球の細胞壁に、二番目の壁のうしろに横たわる町自体が細胞内の核(膜で保護されています)に相当します。
 「私たちが、この地にはいって来たなら、あなたは、私たちをつり降ろした窓に、この赤いひもを結びつけておかなければならない」(ヨシュア2:18)。 この二人のスパイのどちらかが小さな赤いひもを所持し、ラハブの家に置いてゆきました。それはエリコ攻撃の時ラハブを助ける為の標的となりました。これが銀の超微粒子と考えられます。
 「そこで、民はときの声をあげ、祭司たちは角笛を吹き鳴らした。民が角笛の音を聞いて、大声でときの声をあげるや、城壁がくずれ落ちた。そこで民はひとり残らず、まっすぐ町へ上って行き、その町を攻め取った」(ヨシュア6:20)。
 イスラエルの民は城壁の前まで侵入しました。そして祭司の角笛の吹き鳴らしで城壁はくずれ落ちたのです。そして町は攻め取られました。ここでウイルスの事を考えると逆になります。既に核の一部を攻め取ったウイルスはプロウイルスとなり、それから大量のHIVウイルスが生み出されます。それが大挙して細胞壁から出るか、細胞壁いや細胞そのものを破壊してしまいます。でも標的としておいた赤いひもの下げられたラハブの家と、彼女の家に属する者たちは保護されました。
 どうです。すごいこじつけと言うべきか、むちゃな連想というべきものです。でも私は研究成果から聖書をより深く理解する事が出来ました!