ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

レンガに羊毛を混ぜて強化する新方法と聖書

 米国のフィズオルグという科学のサイトを楽しんで見ていますが、10月6日に「羊毛と共に作られたれんが」という題の論文が載りました。
 スペインと英国の研究者たちは、れんが作りに使う粘土材料に羊毛の繊維を加え、さらにそれをアルギン酸(塩)<海藻に含まれている多糖類>と混ぜ合わせて、従来のものよりもっと強く(37パーセントも強度が増加)、環境にやさしいれんがを作りました。この複合物は収縮によるひび割れや変形を減らし、屈曲作用に対して抵抗性を増加させました。さらにそれは通常のれんが作りで必須の焼成の必要がなく、エネルギーの節約になります。これは古代から続いているれんが作りに代わる画期的な発見ではないでしょうか。
 聖書では創世11:3に「さあ、れんがを作ってよく焼こう。」彼らは石の代わりにれんがを用い、粘土の代わりに瀝青を用いた」とあって、シヌアルの地(バビロニアの地域)において、れんがを焼成した事が出ています。
 一方エジプト地方ではれんがは焼かず、日光で1週間以上乾燥させ固めて作りました。その場合れんがに使う粘土にはわらが混ぜられました。
 「おまえたちはれんがを作るわらを、これまでのようにこの民に与えてはならない。自分でわらを集めに行かせよ」(出エジプト5:7)。
 聖書地でのれんが作りの記事はあまり多くありませんが、「泥の中にはいり、粘土を踏みつけ、れんがの型を取っておけ」(ナホム3:14)という記事などから、粘土でれんがを作っていたのは間違いありません。「れんがが落ちたから、切り石で建て直そう」(イザヤ9:10)という記事からすると、庶民の家で使われたれんがは、かなり粗悪であったように思われます。切り石での建築物は神殿で用いられましたが、庶民の間では普及しなかったのではないかと想像されます。
 ところで上記の画期的なれんがの製造法=粘土+アルギン酸(塩)+羊毛から、聖書の一つの箇所を思い浮かべました。それは以下の通りです。
 「もしひとりなら、打ち負かされても、ふたりなら立ち向かえる。三つ撚りの糸は簡単には切れない」(伝道者の書4:12)。
 これは不思議な聖句です。一対一の喧嘩では、どちらか一方が打ち負かされますが、二人で団結して立ち向かえば勝つ事が出来ます。それなのにここには「三つ撚りの糸」が出て来ます。上記羊毛を連想させます。
 それは何を表しているのでしょうか。勿論もう一人加わる事によって「多勢に無勢」とはなります。いろいろな解釈が可能です。しかしマタイ18:20に「ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです」という聖句があります。このわたしとは救い主イエス・キリストの事です。キリストの御霊です。つまりふたり集まって勝利を祈るなら、その中に目には見えないけえども共に居て下さるキリストがさらに強めて下さるので、簡単に負ける事はないという象徴的な意味になります。
 祈りの勇士一人+祈りの別の勇士+キリスト=三つ撚りの糸となり、上記の画期的なれんがのように強さが増し加わります。