ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

チリの鉱山の地底から引き上げられて助かった炭鉱夫たちの喜びと聖書

 10月13日の夕刊は、チリの鋼材落盤事故で地下700メートルの所に閉じ込められていた作業員33人のうちの1人がまず無事引き上げられた事を報じていました。そして14日の夕刊では33人全員無事救出された事が書かれていました。
 私はテレビがないので、ネットのPBS放送のビデオにてその感動的な場面の一部を見ました。救出された男性は愛する妻と抱き合い、またピニェラ大統領とも抱き合って、喜びを分かち合いました。全世界が固唾を呑んで見守る中での感動的な救出劇でした。私も涙がこぼれました。
 米国のサイトを見ますと、生還した人々の中に少なからぬキリスト教信徒がいた事が分かります。PBSのスクリプトでは、ジョナサン・ミラーが「最初の暗黒の17日間、世界は彼らが死んだものと思っていました。しかし彼らは死に直面しながらも、再び世の中へ出たのです。この信じられない救出は、人の行ないではありましたが、ここチリでは神による奇跡に他ならないように見えます」と報じています。救出された一人の男性は地下にチャペルを設け、霊的な指導をしていたそうですが、地上に出た瞬間ひざまずいて、助かった事を神に感謝していました。地下での彼の働きは大きく、未信徒の炭鉱夫たちに大きな希望を与えた事でしょう。
 そのように炭鉱夫たちが全員救助される為に、多くの人々の知恵と力が投入されたわけですが、その背後に神が居て奇跡的な力を注いで下さったのは間違いないでしょう。そこに多くの信徒の執り成しの祈りと、それを聴いて下さったキリストの神への執り成しがありました。全て霊的な事柄なので、見ない人には見えませんが。
 「したがって、ご自分によって神に近づく人々を、完全に救うことがおできになります。キリストはいつも生きていて、彼らのために、とりなしをしておられるからです」(ヘブル7:25)。
 炭鉱夫たちは闇の中から引き上げられ、光の中に置かれた時、実際「何者」かによって生かされた事を実感したのではないでしょうか。その「何者」こそ光そのものである救い主イエス・キリストなのです。
 「イエスはまた彼らに語って言われた。『わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。』」(ヨハネ8:12)。
 この光である方は正しい人にも正しくない人にも光を注いで下さいます。しかしもしこの方を信じるなら、たとえ落盤事故で死亡したとしても、天にまで引き上げて下さいます。御座に座って執り成しをしておられる主は、立ってその人を迎えて下さいます。その人は助かった炭鉱夫たちと同じように感涙の涙をこぼすかもしれません。しかし主は「彼らの目の涙をすっかりぬぐい取ってくださる。もはや死もなく、悲しみ、叫び、苦しみもない…」(黙示21:4)。