ハテヘイ6の日記

ハテヘイは日常の出来事を聖書と関連付けて、それを伝えたいと願っています。

がんは全く人為的なものであるとの科学者たちの説

 米国フィズオルグのサイト(英文)では、10月15日に「科学者たちはがんが全く人為的なものであるという事を示唆している」という題の論文が載っていました。
 マンチェスター大学の研究者たちは、今回エジプトのミイラを詳細に調べました。その数何と数百に上るそうです。そんなに精査出来るほどのミイラが残っているとは思いませんでした。また研究チームは他にも世界中のミイラや、古代ギリシャ人の遺体、さらにもっと遡って古代人や動物の遺体、さらには恐竜化石まで調べたようです。結果はがんなど悪性腫瘍は極めて稀だったとの事です。ちなみに世俗の分類では白亜紀に属するエドモントサウルスで、転移性がんが見つかっています。
 古代エジプトでは勿論農業主体で、自然環境の中に癌化を引き起こすようなものは存在していませんでした。そこで数百のミイラのうち、たった一体だけに明確な直腸がんが見つかっただけでした。この人はプトレマイオス朝時代に生きていたごく普通の人でした。
 勿論昔の事ですから、平均寿命も短く、がん化にまで至らなかったという説も成り立つように見えますが、研究者たちによると、古代エジプト人、ギリシャ人の中で、十分長生きしてアテローム動脈硬化症や骨粗しょう症などにかかっていた人々でも、がんは見つかりませんでした。
 それだけの検体数で古代エジプトやそれより遡る時期にがんは稀有だったと結論づけるのは早急かも知れません。
 しかし研究者たちはその時代以後の文献も含めた研究で、明らかに17世紀の産業革命による空気汚染や食事、生活習慣の変化により、がん化率が急速に増えている事を述べています。この過去200年の間に特異な腫瘍が増加しているのです。
 1775年のマンチェスターにおける煙突掃除夫の陰嚢がんはよく知られています。 
 そこで研究者の一人であるデイヴィッド教授は、人間の歴史の中で17世紀以後の工業化により、多様ながんが発生するようになった事を受けて、がんとは人為的なものであるとの明確なメッセージを伝えています。長生きによる遺伝子のエラーとはちょっと異なるようです。
 聖書ではどんな事が言われているでしょうか。人間や動物は最初完全なものとして造られたから、エデンの園の時代には当然がんなど存在しなかったでしょう。しかし人は極めて早いうちに神のご命令に背き罪を犯した為、楽園を追放されました。それ以後人々の食生活は基本的に草食系のままでしたが、カインの弟アベルは羊を飼う者となったので、その肉を食べる習慣も徐々に広がったのではないかと思いますし、鍛冶屋などの専門職人集団も生まれています。
 でも悪性の腫瘍はノアの洪水以後、神が人間に肉も食べてよいと許可された後、記事として見られるようになります。
 イスラエルがエジプトで王パロの為に苦しめられていた頃、神はうみの出る腫物でエジプト人を打っておられます。
 「それがエジプト全土にわたって、細かいほこりとなると、エジプト全土の人と獣につき、うみの出る腫物となる」(出エジプト9:9)。
 でもそれはがん化するほど悪性のものではなかったようです。しかし次の申命記を見ますと、こんな記事があります。
 「主は、あなたのひざとももとを悪性の不治の腫物で打たれる。足の裏から頭の頂まで」(申命28:35)。
 これは不治とありますから、おそらくがんに近い腫瘍だったと思われます。しかし聖書全体からすれば例外的です。
 やはりがんは人間がますます悪に傾き、自然を破壊し、人間の格差を急速に広めていった17世紀以後の「人為的な原因」によるというのは、かなり的を射た見解だと思われます。